アナフィラキシーショックで正しいのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・3番
解説
アナフィラキシーショックは、急激な全身性のアレルギー反応であり、重篤な場合は生命を脅かすことがあります。気道粘膜の浮腫は、呼吸困難や窒息を引き起こす主要な症状です。この状態は、即時型アレルギー反応であるⅠ型に分類されます。循環血液量減少の代償として頻脈を呈し、アドレナリンが第一選択薬となりますが、副腎皮質ステロイドも遅発性反応の抑制などの目的で補助的に使用されます。
選択肢ごとの解説
- 1. アナフィラキシーショックでは、血管透過性の亢進により循環血液量が減少し、それを代償するために頻脈となるのが一般的です。徐脈となることは稀です。正しくは:頻脈になる。選びやすい理由:ショックと聞くと徐脈をイメージする人もいるかもしれない。混同注意:他の種類のショック、例えば心原性ショックの一部では徐脈が見られる場合があるため、混同しやすい。
- 2. 正解。アナフィラキシーショックは、血圧低下、呼吸困難、意識障害など急速に進行する全身性の過敏反応であり、適切な処置が遅れると死に至る可能性のある重篤な状態です。選びやすい理由:誰もが「ショックは危ない」と知っているが、具体的な症状や機序と結びつけられているか問う。混同注意:単なるアレルギー反応とアナフィラキシーショックとの重症度の違いを理解していないと、その危険性を過小評価する可能性がある。
- 3. 正解。気道粘膜の浮腫は、アナフィラキシーショックの主要な症状の一つであり、気道閉塞を引き起こし、呼吸困難や窒息の原因となります。選びやすい理由:アレルギー反応の一症状として理解していれば選びやすい。混同注意:皮膚の発疹や消化器症状など、他の症状が強く印象に残っていると、気道症状を見落とす可能性がある。
- 4. アナフィラキシーショックは、即時型アレルギー反応であるⅠ型アレルギーに分類されます。Ⅲ型アレルギーは免疫複合体型アレルギーです。正しくは:Ⅰ型アレルギー反応である。選びやすい理由:アレルギーの型分類は知識として持っているものの、アナフィラキシーとの関連を正確に覚えていないと迷う。混同注意:アレルギー反応の分類(Ⅰ〜Ⅳ型)は混同しやすく、それぞれの代表疾患や機序を正確に理解しておく必要がある。
- 5. 副腎皮質ステロイドは、アナフィラキシーショックにおける炎症反応の抑制や遅発性反応の予防のために、補助的に使用されます。禁忌ではありません。ただし、アドレナリンが最も重要な初期治療薬です。正しくは:副腎皮質ステロイドは炎症を抑える目的で投与されることがある。選びやすい理由:ステロイドの副作用や使用上の注意点が多いことから、「禁忌」という強い言葉に引っ張られる可能性がある。混同注意:アドレナリンが第一選択薬であるため、ステロイドの役割が補助的であることを誤解し、禁忌であると錯覚する可能性がある。
国試ポイント
アナフィラキシーショックの病態生理、主要症状、アレルギー分類、および緊急時の治療薬に関する基礎知識が問われる。特に、生命を脅かす症状の理解と、アレルギー反応の型分類を正確に覚えているかが重要。
混同注意
他のショック病態との鑑別(特に循環動態)、アレルギー反応のⅠ〜Ⅳ型分類、アドレナリンと副腎皮質ステロイドの役割の違い。
次に同じ論点が出たら
アナフィラキシーショックが疑われる患者に遭遇した場合の初期対応(気道確保、アドレナリン投与、循環動態の維持)を迅速に判断できるか。
関連知識
Ⅰ型アレルギーの機序(IgE抗体、肥満細胞、ヒスタミン等の化学伝達物質)、アドレナリンの薬理作用、気道管理の重要性。