運動機能の発達で3歳以降に獲得するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
けんけん(片足跳び)は、静的および動的なバランス能力、下肢の筋力、体幹の安定性など、複数の運動機能が統合されて初めて可能となる高度な動作です。一般的に、他の選択肢にある「階段を一人で上る」「補助なしで一人で立つ」「ボールを足で蹴る」といった動作よりも習得時期が遅く、4歳から5歳頃にできるようになることが多いです。
選択肢ごとの解説
- 1. これは通常、1歳半から2歳頃までに習得される運動機能です。手すりなどにつかまりながら階段を上ることは1歳半頃、手を使わずに上ることは2歳頃に見られます。正しくは:「けんけん(片足跳び)をする」は4〜5歳頃の習得であるため、設問の意図(より遅い時期の習得)には合いません。選びやすい理由:日常的によく見かける動作であり、比較的複雑な動きに見えるため、より後の発達と誤解しやすいかもしれません。混同注意:階段を降りる動作(より遅い時期に習得)、あるいはスキップなど他のより複雑な足の動きと混同する可能性があります。
- 2. これは通常、生後10か月から1歳半頃、多くは1歳頃に習得される基本的な運動機能です。正しくは:「けんけん(片足跳び)をする」は4〜5歳頃の習得であるため、設問の意図(より遅い時期の習得)には合いません。選びやすい理由:発達の節目となる重要な動きですが、けんけんのような高度なバランス能力を要する動きと比較すると、かなり早い段階の習得です。混同注意:一人で歩く動作(数か月後)や、他のより高度なバランス動作と混同する可能性があります。
- 3. これは通常、2歳から3歳頃までに習得される運動機能です。最初は不安定でも、徐々に正確に蹴れるようになります。正しくは:「けんけん(片足跳び)をする」は4〜5歳頃の習得であるため、設問の意図(より遅い時期の習得)には合いません。選びやすい理由:運動遊びの一部として頻繁に行われるため、比較的後の発達段階と考える人もいるかもしれませんが、3歳までには多くの幼児が可能です。混同注意:より高度なボールコントロールや、走りながらボールを蹴るような複雑な動作と混同する可能性があります。
- 4. 正解。「けんけん(片足跳び)」は、高度なバランス感覚と下肢の筋力、協調性が必要なため、一般的に4歳から5歳頃に習得される運動機能です。他の選択肢に比べて、最も習得時期が遅いです。
国試ポイント
小児の発達段階における運動機能の習得時期に関する知識を問う問題です。特に、基本的な粗大運動(粗大動作)の発達順序と、それぞれの動作がおおよそ何歳頃に獲得されるかを理解しているかが重要です。複数の動作を比較させ、相対的に遅く獲得されるものを選ばせる形式は頻出です。設問に具体的な「〇歳」が明記されていない場合でも、選択肢から最も適切な発達段階の動作を判断する必要があります。
混同注意
幼児期後期の運動機能と、学童期以降のさらに複雑な運動(縄跳び、逆立ちなど)と混同することがあります。また、各運動機能の習得時期には個人差があるため、目安となる時期を正確に把握しておくことが重要です。
次に同じ論点が出たら
次にこの論点が問われたら、他の運動機能(例:スキップ、縄跳び、三輪車こぎ)や微細運動(例:ボタンをはめる、ひも結び、箸を使う)の発達時期についても比較検討できるよう準備が必要です。また、発達の評価方法や、発達遅滞が疑われる際の看護師の対応についても確認しておくと良いでしょう。
関連知識
小児の運動発達の目安: 生後6か月頃: 寝返り。生後9か月頃: ずりばい、ハイハイ、つかまり立ち。1歳頃: ひとり立ち、つたい歩き、一人歩き。1歳半頃: 走る、階段を這って上る、積み木を積む。2歳頃: 階段を手すりにつかまって上る・降りる、両足ジャンプ。3歳頃: 片足立ち(短時間)、三輪車をこぐ、ボールを蹴る。4歳頃: けんけん(片足跳び)、スキップ、ブランコを一人でこぐ。5歳頃: 縄跳び、逆立ち(補助あり)。小児の粗大運動、微細運動、言語発達、社会性・精神発達のマイルストーンを全体的に理解することが求められます。