医療法における病院の医療安全管理体制で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
医療法第6条の10に基づき、病院等は医療安全管理のための指針を整備しなければなりません。これは医療事故の防止と患者安全の確保を目的とした、医療安全管理体制の根幹をなす要件です。この指針には、医療事故発生時の対応方法や再発防止策などが具体的に盛り込まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. 医療法では、医療安全管理研修の実施頻度について「年2回以上」と定められています。正しくは:医療法では、医療安全管理研修を「年2回以上」実施する義務があります。選びやすい理由:年に1回という頻度が一般的な研修のイメージと重なるため、正しいと感じやすいかもしれません。混同注意:研修実施の義務は理解していても、その具体的な頻度を混同する可能性があります。
- 2. 正解。医療法に基づき、病院は医療安全管理のための指針を整備し、これを職員に周知徹底することが義務付けられています。これは医療安全管理体制の基本をなす重要な要素です。正しくは:この選択肢は正しいです。選びやすい理由:この記述は医療安全の基本的な考え方と一致しており、正しいと判断しやすいです。混同注意:他の選択肢の誤りを見抜くことで、相対的にこの選択肢の正しさが際立ちます。
- 3. 特定機能病院では、医療安全管理者は専従(専任でその職務にのみ従事すること)が義務付けられており、他の業務との兼任は認められていません。正しくは:特定機能病院では、医療安全管理者は専従でなければなりません。選びやすい理由:一般的な病院では兼任が許される場合もあるため、特定機能病院でも可能だと誤解しやすいかもしれません。混同注意:「特定機能病院」という上位の医療機関での医療安全の重要性を認識していないと間違えやすいです。
- 4. 医療法に基づき、病院には医薬品安全管理責任者の配置が義務付けられています。医薬品の安全使用を確保するための重要な役割です。正しくは:医薬品安全管理責任者の配置は、法的な義務です。選びやすい理由:全ての医療機関で責任者の配置が義務付けられているわけではないと誤解し、病院でも任意だと考えてしまう可能性があります。混同注意:医療機器安全管理責任者との混同や、配置義務の対象機関を誤認する可能性があります。
国試ポイント
医療法における医療安全管理体制の基本要件、特に指針の整備、研修の頻度、責任者の専従・兼任、および各種安全管理責任者の配置義務について正確な知識が問われています。特定機能病院における規定はより厳格である点も重要です。
混同注意
医療安全管理者と医薬品安全管理責任者の役割と配置義務、そして一般病院と特定機能病院における医療安全体制の要件の違いが混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
この問題で正解できた場合、医療安全管理に関する基本的な法令知識は備わっていると考えられます。次は、具体的なインシデント事例への対応や、ヒューマンエラー防止のためのシステム構築に関する知識へとステップアップしましょう。誤答した場合は、医療法における医療安全管理の各要件(指針、研修、責任者)について再度確認し、特に病院の種類による違いを明確に理解することが重要です。
関連知識
医療安全推進週間、医療事故調査制度、リスクマネジメント、インシデント・アクシデントレポートの活用、チーム医療における安全確保の役割分担など。