異常な呼吸音のうち低調性連続性副雑音はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
低調性連続性副雑音は、気管支の比較的太い部分に狭窄や分泌物がある場合に生じる低い連続音です。選択肢2の類鼾音は、まさにこの特徴に合致し、「いびきのような音」と表現されます。選択肢1の笛音(喘鳴)は連続性ですが高調性です。選択肢3の捻髪音と選択肢4の水泡音は、いずれも断続性副雑音に分類され、連続性ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. これは高調性連続性副雑音である喘鳴(ぜんめい)の表現です。気管支の狭窄によって生じ、高い連続音が特徴です。正しくは:いびきのような低い連続音に修正すると、低調性連続性副雑音になります。選びやすい理由:連続性である点は共通していますが、音の高さ(高調性)が設問の「低調性」と異なるため、誤りです。混同注意:同じ連続性副雑音である類鼾音と、音の高さ(高調性か低調性か)で混同しやすいです。
- 2. 正解。類鼾音(るいかんおん)は、気管支内の分泌物や狭窄によって生じる、低く連続的な呼吸音であり、低調性連続性副雑音に分類されます。設問の記述に最も合致しています。
- 3. これは断続性副雑音の一つである捻髪音(ねんぱつおん)の表現です。肺胞の虚脱と再開通によって生じる非常に細かい断続性の音であり、連続性ではありません。正しくは:いびきのような低い連続音に修正すると、低調性連続性副雑音になります。選びやすい理由:特異的な表現であり、異常な呼吸音であることは間違いありませんが、連続性ではなく断続性であるため誤りです。混同注意:同じ断続性副雑音である水泡音(粗い音)と、音の細かさの点で混同しやすいです。
- 4. これは断続性副雑音の一つである水泡音(すいほうおん)の表現です。気道内の分泌物によって生じる、粗い断続性の音であり、連続性ではありません。正しくは:いびきのような低い連続音に修正すると、低調性連続性副雑音になります。選びやすい理由:呼吸器系の異常を連想させる音の表現ですが、連続性ではなく断続性であるため誤りです。混同注意:同じ断続性副雑音である捻髪音(細かい音)と、音の粗さの点で混同しやすいです。
国試ポイント
呼吸音の聴診は看護師の重要なアセスメントスキルであり、国家試験では異常な呼吸音の分類とそれぞれの特徴、およびそれが示唆する病態生理学的変化について頻繁に問われます。特に、連続性か断続性か、高調性か低調性かといった分類軸を正確に理解しておくことが重要です。
混同注意
連続性副雑音の中の「喘鳴(高調性)」と「類鼾音(低調性)」、および断続性副雑音の中の「捻髪音(細かい)」と「水泡音(粗い)」が特に混同されやすいです。それぞれの音の質的特徴(高低、細粗)を具体的な表現と合わせて覚えることが必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、まずその呼吸音が「連続性」か「断続性」かを見極め、次に「高調性」か「低調性」か、「細かい」か「粗い」かといった具体的な音の特徴に注目して判断する練習をしましょう。また、それぞれの音がどのような疾患を示唆するかまで関連付けて学習することが、より実践的なアセスメント能力につながります。
関連知識
呼吸音の分類には大きく分けて、正常呼吸音と異常呼吸音(副雑音)があります。副雑音はさらに、連続性副雑音(喘鳴、類鼾音)と断続性副雑音(捻髪音、水泡音)に分類されます。連続性副雑音は気道の狭窄や分泌物によって持続的に生じる音で、断続性副雑音は肺胞や細気管支の開放・閉鎖、あるいは分泌物の破裂によって不規則に生じる音です。それぞれの音がどのような病態で聴取されるか(例:喘鳴は気管支喘息、類鼾音は慢性気管支炎、捻髪音は間質性肺炎、水泡音は肺炎など)も合わせて理解しておくことが大切です。