Holter〈ホルター〉心電図検査の説明で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ホルター心電図は、日常生活の中での心電図変化を捉えるための検査ですが、強い電磁波を発する機器(電気カーペット、電気毛布、高周波治療器、IH調理器など)は心電図記録にノイズを生じさせ、正確な解析を妨げる可能性があるため、使用を避けるように指導されます。この指示は、正確なデータ取得のために重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. ホルター心電図は24時間連続で心電図を記録する検査であるため、就寝中も電極は装着したままである必要があります。睡眠時の心臓の状態も重要な情報となるため、自己判断で取り外してはなりません。正しくは:睡眠時も電極は装着したままにする。選びやすい理由:入浴時に外すというイメージと混同しやすい。混同注意:検査中の生活制限と混同し、一日の終わりに取り外すものと考えてしまうことがある。
- 2. ホルター心電図の電極は、主に胸部に装着されます。手足(四肢)に装着されるのは、安静時心電図など特定の心電図検査の場合です。胸部に装着することで、身体の動きによるノイズを減らし、安定した記録を得やすくなります。正しくは:電極は主に胸部に装着される。選びやすい理由:一般的な心電図のイメージから、四肢に装着すると誤解しやすい。混同注意:通常の12誘導心電図とホルター心電図の電極装着部位が混同されやすい。
- 3. 正解。電気カーペット、電気毛布、高周波治療器、IH調理器などの強い電磁波を発生する機器は、ホルター心電図の記録にノイズ(アーチファクト)を発生させ、正確な波形解析を妨げる可能性があります。そのため、検査中はこれらの使用を避けるよう指導されます。選びやすい理由:日常生活を普段通り送るとの説明と矛盾すると感じ、誤りと判断してしまうことがある。しかし、電磁波を発生するものは例外である。混同注意:日常生活を普段通り送るという指示の例外であることに気づかないことがある。
- 4. ホルター心電図検査の目的の一つは、患者が通常の生活を送る中で心臓にどのような変化が起きるかを記録することです。そのため、検査中は普段通りの活動を推奨し、活動量を減らす必要はありません。医師が必要と判断した場合は、意図的に負荷をかける活動を指示することもあります。正しくは:検査期間中も普段通りの活動を維持する。選びやすい理由:精密検査だから安静にしなければならない、と誤解しやすい。混同注意:他の安静が必要な検査と混同し、活動制限が必要だと考えてしまうことがある。
国試ポイント
ホルター心電図検査の目的、電極の装着部位、検査中の注意事項(特に電磁波の影響と日常生活の継続)に関する知識が問われています。患者への適切な指導内容を理解していることが重要です。
混同注意
日常生活を制限しないという原則と、一部の電磁波発生機器の使用制限という例外を混同しやすい。また、一般的な心電図検査(安静時心電図)とホルター心電図の相違点(電極位置、検査時間)も混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
ホルター心電図検査の説明として、他にも患者がよく質問する内容(入浴、運動、記録方法など)について、正確に指導できるかを評価する問題が考えられます。
関連知識
ホルター心電図は、不整脈の種類や発生頻度、狭心症の発作時心電図変化の評価、抗不整脈薬の効果判定などに用いられます。入浴時は機器が水濡れしないよう、取り外しの可否を医療機関に確認する必要があります。