感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉で、2類感染症に分類されるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
感染症法において、二類感染症は国民の健康に重大な影響を与えるおそれがある疾病で、特定の医療機関への入院勧告や就業制限などが可能なものです。ポリオと結核は、感染力や重症度、公衆衛生上の重要性から二類感染症に分類されています。細菌性赤痢は三類、狂犬病は四類、百日咳は五類感染症です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ポリオは、感染症法で二類感染症に定められています。感染力が強く、重篤な後遺症を残す可能性があり、感染拡大防止のために厳格な対応が求められます。
- 2. 細菌性赤痢は、感染症法では三類感染症に分類されています。正しくは:細菌性赤痢は三類感染症である。選びやすい理由:経口感染症であり重篤化することもあるため、二類と誤解しやすいですが、感染経路と公衆衛生上の重要性から三類に分類されています。混同注意:コレラや腸チフスなどの他の経口感染症(三類)と混同しやすい。また、二類感染症の中にも消化器症状を呈する疾患(例:鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9))があるため、症状だけで判断しないよう注意が必要です。
- 3. 狂犬病は、感染症法では四類感染症に分類されています。正しくは:狂犬病は四類感染症である。選びやすい理由:発症するとほぼ100%死亡するという非常に高い致死率を持つため、高い分類に属すると考えがちですが、国内での発生が稀で、主に動物からの感染であるため四類に分類されています。混同注意:エボラ出血熱などの致死率の高い疾患(一類)や、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの動物由来感染症(四類)と混同しやすい。狂犬病の重篤性から一類と誤解する受験生もいますが、国際的な対策の必要性から四類となっています。
- 4. 百日咳は、感染症法では五類感染症に分類されています。正しくは:百日咳は五類感染症である。選びやすい理由:乳幼児に重症化しやすく、集団発生のリスクもあるため、より上位の分類と考えるかもしれませんが、一般的な感染症として五類に位置づけられています。混同注意:麻疹や風疹など他の小児感染症(五類全数把握)と混同しやすい。インフルエンザなど、より一般的な感染症(五類定点把握)とは分類のレベルが異なります。
- 5. 正解。結核は、感染症法で二類感染症に定められています。空気感染し、世界的に患者数が多い重篤な疾患であり、国民の健康に重大な影響を与えるため、厳重な管理が必要です。
国試ポイント
感染症法の各類に分類される代表的な疾患を正確に覚えているか、特に二類感染症は公衆衛生上非常に重要であるため、重点的に問われる傾向にあります。感染経路や重症度と合わせて理解することが求められます。
混同注意
各類の感染症は混同しやすく、特に致死率の高さや感染経路(空気感染、経口感染、動物由来)だけで判断すると誤りやすい。各分類の定義と、それぞれに属する主要な疾患をセットで覚えることが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後も感染症法の分類に関する問題は出題される可能性が高い。特に、流行状況や社会情勢に応じて指定感染症や新型インフルエンザ等感染症の対象となる疾患も変動するため、最新の情報にも注意を払いつつ、各類の代表疾患を繰り返し確認することが重要です。また、各疾患の基本的な知識(感染経路、症状、治療、予防)と分類の関連性も問われることがあります。
関連知識
感染症法における各類(一類から五類、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症)の定義と、それぞれに該当する代表的な疾患。特に、結核は日本の感染症対策において重要な位置を占めており、その対策についても理解が必要です。また、二類感染症では入院勧告や就業制限などの措置が取られること、その根拠についても関連知識として押さえておきましょう。