水素イオンが刺激となって感じる味覚はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
酸味は、食品中の酸性物質が解離して生じる水素イオン(H+)が味細胞の受容体に結合することで感知される味覚です。水素イオン濃度が高いほど、より強い酸味として認識されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 塩味は主にナトリウムイオン(Na+)によって感じられます。塩化ナトリウム(食塩)が代表的な塩味物質です。正しくは:塩味はナトリウムイオン(Na+)を刺激として感じる。選びやすい理由:味覚の基本的な分類の一部であるため、誤って選択される可能性がある。混同注意:特定のイオンが味覚と結びつくことは理解していても、どのイオンがどの味覚に対応するかを混同しやすい。
- 2. 甘味は主に糖類(グルコース、フルクトースなど)や人工甘味料によって感じられます。これらは特定の受容体タンパク質に結合することで甘味を伝達します。正しくは:甘味は主に糖類によって感じる。選びやすい理由:広く認識されている味覚であるため、無意識に選ばれることがある。混同注意:イオンが関与する味覚と、特定の分子が受容体に結合する味覚の区別が曖昧になりやすい。
- 3. 正解。酸味は水素イオン(H+)が味細胞の受容体に作用することで認識されます。水素イオンの濃度が高いほど酸味が強く感じられます。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:他の味覚もイオンと関連があるため、迷うことがある。混同注意:他のイオン(Na+など)が関与する味覚と取り違える可能性がある。
- 4. うま味は主にグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸などのアミノ酸や核酸によって感じられます。これらの物質は特定のうま味受容体に結合することで味覚を伝達します。正しくは:うま味は主にグルタミン酸などのアミノ酸を刺激として感じる。選びやすい理由:五基本味の一つとして知られているため、知識の混乱から選んでしまう可能性がある。混同注意:近年確立された味覚であり、その機序が他の古典的な味覚と異なる点を理解していないと混同しやすい。
国試ポイント
五基本味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)それぞれの味覚が、どのような物質(イオン、分子)や機序によって認識されるかを理解しているか。特に、イオンが直接的な刺激となる味覚(塩味、酸味)と、特定の分子が受容体に結合することで刺激となる味覚(甘味、苦味、うま味)の違いを正確に把握しているかが問われています。
混同注意
塩味(ナトリウムイオン)、苦味(多様な分子)、甘味(糖類)、うま味(グルタミン酸など)と、酸味(水素イオン)の刺激物質を混同しやすい。特に、塩味と酸味はイオンが直接的な刺激となる点で共通するが、関与するイオンの種類が異なるため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
味覚の伝達経路や、味覚障害の原因と看護について説明できるか。例えば、味覚の神経伝達経路(顔面神経、舌咽神経、迷走神経)や、加齢、薬剤、疾患による味覚障害とそのアセスメント、対応策を考慮できるか。
関連知識
味覚受容体は舌の味蕾に存在し、味細胞が特定の味物質と結合または相互作用することで神経に情報が伝達されます。味覚は食物の選択や安全性を判断する上で重要な感覚です。苦味は毒物を示唆することが多く、甘味はエネルギー源を示唆するなど、それぞれの味覚には生物学的な意味があります。