血漿の電解質組成を陽イオンと陰イオンに分けたグラフを示す。 矢印で示すのはどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
血漿中の電解質組成を示すグラフにおいて、陽イオンではナトリウムイオンが最も多く、次いでカリウムイオンなどが続きます。陰イオンでは塩化物イオンが最も多く、次に重炭酸イオンが多く存在します。矢印が指すのは、塩化物イオンに次いで量が多い陰イオンの部位であるため、重炭酸イオンが正しいです。重炭酸イオンは、血液のpHを一定に保つ緩衝系として非常に重要な役割を担っています。
選択肢ごとの解説
- 1. 血漿中の主要な陽イオンであり、最も含有量が多いですが、グラフの矢印が指す陰イオンの位置とは異なります。正しくは:ナトリウムイオンは陽イオンの最大の構成要素として示されるべきです。選びやすい理由:電解質として非常に重要なので、選択肢に入っていると目がいきがちです。混同注意:主要な電解質であることは確かですが、陽イオンと陰イオンの区別、およびその相対的な量との混同。
- 2. カリウムイオンは血漿中の主要な陽イオンですが、ナトリウムイオンに比べてその量は非常に少なく、矢印が指す陰イオンではありません。正しくは:カリウムイオンは陽イオンの中でナトリウムイオンに次いで少量で示されるべきです。選びやすい理由:細胞内液の主要陽イオンであるため、体内の電解質として意識されやすいです。混同注意:細胞内液と細胞外液(血漿)の電解質組成の違いとの混同。
- 3. リン酸イオンは血漿中の陰イオンですが、重炭酸イオンや塩化物イオンと比較するとその量は少なく、矢印が示す主要な陰イオンの位置には該当しません。正しくは:リン酸イオンは血漿中の陰イオンとして存在しますが、重炭酸イオンや塩化物イオンよりもはるかに少量で示されるべきです。選びやすい理由:酸塩基平衡に関わる重要なイオンであり、選択肢として妥当に見えます。混同注意:他の陰イオンとの相対的な量の把握の混同。
- 4. 塩化物イオンは血漿中で最も多い陰イオンであり、矢印で示されているイオンよりもはるかに多くの量を占めています。グラフの矢印は、2番目に多い陰イオンを示しています。正しくは:塩化物イオンは陰イオンの中で最大の構成要素として示されるべきです。選びやすい理由:血漿の電解質といえば塩化物イオンも重要なので、うっかり選んでしまう可能性があります。混同注意:血漿中の主要な陰イオンであることは正しいですが、その中で最も多いのが塩化物イオンであり、2番目に多い重炭酸イオンとの混同。
- 5. 正解。血漿中の電解質組成のグラフでは、陽イオンの大部分をナトリウムイオンが占め、陰イオンの大部分を塩化物イオンが占めます。その次に多い陰イオンが重炭酸イオンであり、酸塩基平衡の維持に重要な役割を果たします。矢印は、塩化物イオンに次いで量の多い陰イオンを指しているため、これが重炭酸イオンです。
国試ポイント
血漿の主要な電解質組成(特に陽イオンと陰イオンの相対的な量と種類)、および各イオンの役割(特に酸塩基平衡における重炭酸イオンの役割)に関する知識が問われています。グラフの読み取り能力も重要です。
混同注意
血漿中の陽イオンと陰イオンの区別、および各イオンの相対的な量の把握が混乱しやすいポイントです。特に塩化物イオンと重炭酸イオンの量の順序を間違えやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合は、まず『グラフの軸が陽イオンか陰イオンか』、『各イオンの相対的な量』、『各イオンの生理的役割』の3点をチェックする。
関連知識
体液の電解質組成(細胞内液と細胞外液の比較)、酸塩基平衡とその調節機構(緩衝系、呼吸性調節、腎性調節)、各電解質の生理的役割。