災害亜急性期に行う看護師の活動で適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
災害亜急性期は、災害発生直後の急性期が過ぎ、比較的安定した環境で被災者の心身の回復を支援する時期です。この時期には、多くの被災者が急性ストレス反応(ASD)を示しやすいため、精神的・心理的ケアが看護師の重要な活動となります。ASDは、トラウマ体験後数日から1ヶ月以内に発症する一時的なストレス反応であり、適切な介入によりPTSDへの移行を予防する効果も期待されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 災害時備蓄品の確認は、災害発生前に行われる「平常時」や、災害対応の準備段階で実施される活動です。亜急性期は災害発生後の復旧・回復フェーズに属するため、時期が異なります。正しくは:平常時や災害準備期に実施する。選びやすい理由:災害用物資は常に重要だが、点検は準備段階。混同注意:「災害用物資」という言葉に惑わされ、災害時に必要だと思ってしまう。
- 2. 災害対応マニュアルの整備や改善は、災害からの教訓を踏まえ、将来の災害に備えるために行われる活動であり、主に「復旧期」や「平常時」に実施されます。亜急性期はまだ現場での直接的なケアが重視される時期です。正しくは:復旧期や平常時に実施する。選びやすい理由:今後のために重要だが、災害直後のフェーズではない。混同注意:災害後の振り返りや改善は必要だが、そのタイミングを誤解する。
- 3. 正解。災害亜急性期は、災害発生から数日~数週間の期間を指します。この時期には、被災者がショックや悲嘆、不安などの急性ストレス反応(ASD)を示すことが多く、精神的なケアや心理的サポートが看護師の重要な役割となります。正しくは:適切。選びやすい理由:PTSDと混同しがちだが、発生時期が異なる。混同注意:PTSDとの区別が曖昧だと間違えやすい。
- 4. 心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、災害などのトラウマ体験から1ヶ月以上経過しても症状が続く場合に診断されるものであり、主に「慢性期」以降の問題です。亜急性期にはまだ診断基準を満たさないことが多いです。正しくは:慢性期以降に実施する。選びやすい理由:精神的ケアの重要性は理解できるが、時期が異なる。混同注意:ASDとPTSDの発生時期・診断時期を混同する。
国試ポイント
災害看護における災害フェーズ(急性期、亜急性期、慢性期、復旧期など)ごとの看護師の役割と介入内容を正確に理解しているかが問われます。特に、精神的ケアのタイミングと対象となる疾患(ASDとPTSD)の違いを把握することが重要です
混同注意
急性ストレス反応(ASD)と心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、いずれもトラウマ関連障害ですが、発症時期と持続期間によって区別されます。ASDは災害亜急性期の介入対象であり、PTSDはより長期的な慢性期の介入対象です。
次に同じ論点が出たら
各フェーズの定義と、それぞれのフェーズで特に求められる身体的・精神的・社会的なケアの具体例を説明できるか。
関連知識
災害フェーズ:1. 発災直後(超急性期)2. 急性期 3. 亜急性期 4. 慢性期 5. 復旧・復興期。各フェーズで看護師の役割や提供されるケアの種類は変化します。