子宮復古状態を観察する手順で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
子宮の回復状態を評価する際、子宮底測定は腹壁の緊張を緩め正確に行う必要があります。そのため、褥婦の膝を立てることで腹筋の緊張が緩和され、子宮底の触知が容易になり、測定誤差が減少します。また、子宮底の高さは、仰臥位で恥骨結合上縁を基準に測定し、臍から子宮底までの指横径で評価します。
選択肢ごとの解説
- 1. 排尿で膀胱が充満していると、膀胱が子宮を圧迫・偏位させ、子宮底の高さや位置を正確に評価できません。そのため、排尿を済ませてから評価を行うのが適切です。正しくは:評価は排尿を済ませた後に行う。選びやすい理由:排尿前に行うことで、膀胱充満による子宮の変位を見逃すことがある。混同注意:排尿後の評価の重要性。
- 2. ファウラー位は上半身を起こした体位であり、子宮底測定では通常仰臥位で行い、腹筋の緊張を避けるために膝を立てます。正しくは:褥婦には仰臥位で膝を立ててもらう。選びやすい理由:一般的な診察体位の一つであるため、特に意識せず選択してしまうことがある。混同注意:褥婦の安楽な体位と子宮底測定に適した体位。
- 3. 正解。正しくは、褥婦の膝を立てることで腹筋の緊張が緩み、子宮底を正確に触知し、高さを測定することができます。正しくは:褥婦の膝を立てた状態で子宮底の高さを測定する。選びやすい理由:特に理由なく膝を伸ばした状態が一般的だと思ってしまう。混同注意:腹筋の緊張緩和の重要性。
- 4. 子宮底の長さは、恥骨結合の『上縁』を基準に測定します。下縁を基準とすると測定値が不正確になります。正しくは:子宮底の長さは恥骨結合上縁を基準に測定する。選びやすい理由:恥骨結合を基準とすること自体は正しいが、上縁か下縁かの区別があいまいになる。混同注意:恥骨結合上縁と下縁の区別。
国試ポイント
子宮復古の評価方法と正常な経過を理解する。
混同注意
子宮底の測定基準(恥骨結合上縁 vs 下縁)、測定時の体位(膝を伸ばす vs 立てる)。
次に同じ論点が出たら
子宮底測定時の体位(腹壁の緊張緩和)と測定基準点(恥骨結合上縁)が適切かを確認する。
関連知識
産褥期の子宮復古不全の原因(感染、胎盤遺残など)、悪露の性状と変化、乳汁分泌と子宮収縮の関係。