舌癌について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
舌癌の組織型は、舌の粘膜表面を構成する扁平上皮から発生する扁平上皮癌が圧倒的に多くを占めます(90%以上)。したがって、「多くは扁平上皮癌である」という記述が正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 舌癌の発生頻度は、口腔がんの約50%を占めますが、がん全体の発生頻度から見ると約1〜2%程度とされており、10%というのは高すぎます。正しくは:がん全体の発生割合のうち、およそ1~2%を占める。選びやすい理由:口腔がんの中では比較的高い割合を占めるため、がん全体の中でも高いと誤解する可能性があります。混同注意:口腔がんにおける発生割合と、がん全体における発生割合を混同するかもしれません。
- 2. 舌癌の好発年齢は50歳代から70歳代であり、20歳代での発症は稀です。正しくは:50歳代から70歳代での発症が多く見られる。選びやすい理由:若年層のがんも存在するため、一概に否定しにくいと感じるかもしれません。混同注意:まれに若年者で発症することもありますが、一般的に「多く見られる」とは言えません。
- 3. 舌癌の好発部位は舌縁(舌の側面)や舌 ventral 部(舌の下面)であり、舌尖(舌の先端)に発症することは比較的少ないです。正しくは:主に舌縁や舌 ventral 部に発症しやすい。選びやすい理由:舌全体にがんが発生し得るため、先端も好発部位の一つだと考える可能性があります。混同注意:舌全体をイメージし、どこでも発生しうるという漠然とした知識で判断すると間違える可能性があります。
- 4. 舌癌は悪性腫瘍であり、周囲組織への浸潤やリンパ節転移、遠隔転移を引き起こす可能性があります。浸潤が起こらないというのは誤りです。正しくは:周囲組織への浸潤は生じる。選びやすい理由:初期段階では浸潤が小さいというイメージから、浸潤しないと誤解する可能性があります。混同注意:良性腫瘍と悪性腫瘍の違いについて理解が曖昧だと誤った判断をするかもしれません。
- 5. 正解。舌癌のほとんど(約90%以上)は口腔粘膜の上皮から発生する扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)です。これは正しい記述です。選びやすい理由:口腔内の他のがんの種類との比較がなければ、この情報が正しいか判断しにくいと感じるかもしれません。混同注意:腺癌など他の種類のがんと混同する可能性があります。
国試ポイント
舌癌に関する基本的な疫学、好発部位、病理組織学的特徴についての知識が問われています。特に、口腔がんの多くが扁平上皮癌であるという基本的な理解が重要です。
混同注意
他の悪性腫瘍の好発部位や組織型、発生頻度に関する知識と混同しやすい点に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
舌癌と診断された患者に対する看護計画を立案する際に考慮すべき点や、患者指導の内容について検討できる。
関連知識
口腔癌全般の疫学、危険因子(喫煙、飲酒)、診断方法(視診、触診、生検)、治療法(手術、放射線療法、化学療法)についても学習しておくことが望ましいです。