疾病の内因となるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
疾病の内因とは、生体そのものの内部に存在する、あるいは生体内部で発生する病因を指します。免疫複合体は、体内で抗原抗体反応の結果として形成され、自己組織を攻撃することで疾病を引き起こすため、内因に該当します。他の選択肢は、外部からの要因(栄養素の摂取、外界の温度、体外からの細菌侵入、薬物の摂取)または環境要因に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。免疫複合体は、抗原と抗体が結合したものであり、体内で形成されることで過剰な免疫反応を引き起こし、組織損傷や炎症を介して疾病(例:全身性エリテマトーデス、糸球体腎炎など)の原因となることがあります。これは生体内部の異常反応によるものであり、内因に分類されます。選びやすい理由:免疫系の異常が関与する疾患は多いため、免疫複合体が内因であることは理解しやすい選択肢です。混同注意:免疫複合体が「病原体」のように外部から侵入するものではないことを理解することが重要です。
- 2. 栄養素そのものは疾病の内因ではありません。栄養素の過不足(例:ビタミン欠乏症、肥満)が疾病の原因となることはありますが、これは栄養摂取という外部からの要因(食生活)が身体内部の代謝に影響を及ぼした結果であり、内因ではなく環境要因や生活習慣に分類されます。正しくは:「栄養素の過不足」であれば、疾病の要因となりますが、それでも摂取という外的な要因が関与します。選びやすい理由:栄養状態が疾病と深く関連するため、内因と混同しやすいですが、栄養素自体は内因ではありません。混同注意:栄養素は生命維持に不可欠ですが、そのバランスの乱れが問題となるのであり、栄養素そのものが疾病を「内側から」引き起こすわけではありません。
- 3. 温度(高温や低温)は、熱中症や凍傷などを引き起こす要因となりますが、これは身体の外部環境からの物理的刺激であり、外因に分類されます。正しくは:「外因」に分類されます。選びやすい理由:体温調節機能が内因と捉えられるかもしれませんが、ここでは「温度」そのものが問われています。混同注意:体温調節などの生体反応は内因ですが、外界の「温度」は外因です。
- 4. 細菌は感染症を引き起こす病原体であり、通常は体外から侵入して疾病の原因となります。したがって、細菌は外因に分類されます。正しくは:「外因」に分類されます。選びやすい理由:常在菌など体内に存在する菌もあるため、内因と誤解するかもしれませんが、疾病の原因となる細菌の多くは外部から侵入します。混同注意:感染症の病原体である細菌は、基本的に外部からの侵入物であり、内因とは異なります。
- 5. 薬物は、体内に入って疾病の原因となる場合(例:薬物アレルギー、副作用)がありますが、これは体外から摂取される化学物質であるため、外因に分類されます。正しくは:「外因」に分類されます。選びやすい理由:薬物が体内に入り作用するため内因と考えるかもしれませんが、摂取源は体外です。混同注意:薬物の作用は体内ですが、摂取経路は体外なので、内因とは区別されます。
国試ポイント
疾病の要因を内因と外因に区別する基本的な知識が問われています。特に、免疫系の異常や代謝異常など、生体内部のメカニズムに関連するものが内因であることを理解しておくことが重要です。
混同注意
栄養素(過不足が原因となるが、摂取源は外)、細菌(体内常在菌もいるが、病原体としての細菌は外から)、薬物(体内で作用するが、摂取源は外)は、体内で作用したり、体と密接に関わったりするため、内因と混同しやすいです。これらは「外因」または「環境要因」として区別することがポイントです。
次に同じ論点が出たら
疾病の内因と外因の具体的な例をそれぞれ3つずつ挙げ、その理由を説明しなさい。
関連知識
疾病の要因は大きく分けて、内因(遺伝、体質、免疫異常、代謝異常など)、外因(物理的因子、化学的因子、生物的因子)、環境要因(生活習慣、社会環境など)があります。それぞれの具体例を理解しておくことが重要です。