患者が治療について十分な説明を受け、自己決定する権利の行使を支えるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
インフォームド・コンセントは、患者が自身の疾患や治療について十分な情報提供を受けた上で、自らの意思に基づき医療行為に同意するプロセスです。これは患者の自己決定権を保障するための核心的な概念であり、治療への参加を積極的に支援するものです。
選択肢ごとの解説
- 1. ラポールは、患者と医療従事者間の信頼関係を指しますが、直接的に自己決定権の行使を支える概念ではありません。良好な関係性は意思決定の基盤となりますが、それ自体が情報提供と同意のプロセスを意味するものではありません。正しくは:患者と医療従事者間の信頼関係。選びやすい理由:良好な関係性は意思決定を円滑にするため、関連性があるように見える。混同注意:インフォームド・コンセントの前提となる信頼関係と混同する可能性がある。
- 2. ケアリングは、患者への思いやりや配慮に基づいた看護の実践を意味しますが、これは患者の自己決定権の行使を直接的に支援する特定の概念ではありません。包括的な看護の姿勢の一部です。正しくは:患者への思いやりや配慮に基づく看護の実践。選びやすい理由:患者を大切にするという点で、自己決定を尊重することと関連があるように感じる。混同注意:患者中心のケアという広い概念と誤解する可能性がある。
- 3. コーピングは、ストレスや困難な状況に対処するための心理的・行動的な努力を指します。患者が病気や治療に心理的に対処するプロセスではありますが、治療に関する情報提供と自己決定権の行使を直接的に支援する概念ではありません。正しくは:ストレスや困難な状況に対処するための心理的・行動的努力。選びやすい理由:患者が病気と向き合う過程と関連があるため、選択肢として魅力的かもしれない。混同注意:患者の心理的適応と、治療方針の決定プロセスを混同する可能性がある。
- 4. 正解。インフォームド・コンセントは、患者が医療行為の内容、目的、予後、他の選択肢、危険性などについて十分な説明を受け、その上で患者自身の自由な意思に基づいて同意を行うことを意味します。これは、患者の自己決定権の行使を直接的に支えるための最も重要な概念です。正しくは:患者が医療行為について十分な情報に基づき、自らの意思で同意すること。選びやすい理由:他の選択肢も医療と患者の関係性に関連するため、迷う可能性がある。混同注意:単なる「同意」と捉え、情報提供の重要性を見落とすことがある。
国試ポイント
患者の権利、特に自己決定権に関する基本概念の理解が問われています。インフォームド・コンセントの定義とその重要性を正確に把握している必要があります。
混同注意
ラポールやケアリングは患者との良好な関係性や倫理的な看護の姿勢を示しますが、インフォームド・コンセントのように自己決定権を保障するための具体的な手続きや概念ではありません。
次に同じ論点が出たら
インフォームド・コンセントの具体的な実践方法や、同意能力の判断基準についてさらに学ぶと良いでしょう。
関連知識
医療倫理の4原則(自律尊重、無危害、善行、正義)、患者の権利章典、説明と同意のプロセス。