患者の主観的情報はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
主観的情報は、患者自身が言葉で表現する感覚、感情、症状など、他者が直接観察したり測定したりできない情報のことです。「息苦しさ」の訴えは、患者が内面で感じている不快な感覚であり、他者には直接確認できないため主観的情報に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. これは観察可能な情報であり、客観的情報に分類されます。看護師や他の人が直接見て確認できるため、主観的ではありません。正しくは:患者の表情は客観的情報である。選びやすい理由:表情は患者の内面を表すように見えるため、主観的情報と誤解しやすい。混同注意:患者の感じている内面(苦痛)そのものと、その表現(表情)を混同しやすい。
- 2. 正解。患者さん自身が感じる感覚や症状の訴えは、他者が直接観察・測定できないため、主観的情報に該当します。
- 3. 飲水量は記録や測定によって客観的に把握できる情報です。自己申告であっても、その内容は客観的に評価可能な事柄です。正しくは:飲水量は客観的情報である。選びやすい理由:患者からの聞き取り情報であるため、主観的と誤解しやすいが、内容は客観的に測定・確認可能な事実である。混同注意:情報源が患者自身であることと、情報の内容が主観的であることとを混同しやすい。
- 4. 脈拍数(心拍数)は、脈拍計や触診によって客観的に測定・数値化できる情報であり、主観的情報ではありません。正しくは:脈拍数は客観的情報である。選びやすい理由:バイタルサインは患者の状態を表すため、漠然と主観的情報と結びつけやすい。混同注意:身体の内部の事象であることと、主観的情報であることとを混同しやすい。
国試ポイント
看護過程における情報収集の基礎として、主観的情報と客観的情報の区別が適切にできるかを問う問題です。それぞれの定義と具体例を正確に理解していることが重要です。
混同注意
患者からの情報すべてを主観的情報と誤解しやすい点。患者が話す内容でも、測定可能・観察可能な事柄(例:昨日の夕食内容、排尿回数)は客観的情報に含まれる。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、情報源(誰が言ったか)だけでなく、情報の内容が「他者が直接測定・観察可能か、それとも患者の内面的な感覚・感情か」という基準で判断することが求められます。
関連知識
客観的情報:バイタルサイン(体温、脈拍、血圧、呼吸数、SpO2)、検査データ、身体所見(浮腫、発疹など)、表情や態度(ただし「怒っているように見える」は客観的だが、「怒っている」は主観的)。 主観的情報:痛み、かゆみ、倦怠感、不安、恐怖、幸福感、気分、信念、価値観など。