肝硬変におけるChild-Pugh〈チャイルド-ピュー〉分類の判定項目はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
Child-Pugh分類は、肝硬変の重症度を評価するための指標で、「脳症の有無と程度」「腹水の有無と程度」「血清ビリルビン値」「血清アルブミン値」「プロトロンビン時間」の5つの項目から構成されます。これらの項目を点数化し、合計点によってA、B、Cの3段階に分類します。選択肢1のプロトロンビン時間と選択肢2の血清アルブミン値は、この5項目に含まれるため、正解となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。プロトロンビン時間は肝臓の合成能を反映し、Child-Pugh分類の評価項目の一つです。肝機能が低下するとプロトロンビン時間の延長が見られます。選びやすい理由:凝固因子に関する項目なので、肝臓との関連性はイメージしやすい。混同注意:他の凝固因子関連検査値と混同しないように注意が必要。
- 2. 正解。血清アルブミン値は肝臓の合成能を示す重要な指標であり、Child-Pugh分類の評価項目の一つです。肝硬変により肝臓でのアルブミン合成が低下すると、血清アルブミン値が減少します。選びやすい理由:肝臓がタンパク質合成に関わるため、直接的な指標として理解しやすい。混同注意:他の血清タンパク質との違いを理解しておく必要がある。
- 3. 血中アンモニア値は肝性脳症の指標にはなりますが、Child-Pugh分類の直接的な評価項目ではありません。Child-Pugh分類では、肝性脳症の有無と程度が別の項目として評価されます。正しくは:肝性脳症の有無と程度選びやすい理由:肝性脳症と強く関連するため、Child-Pugh分類にも含まれると思われがち。混同注意:アンモニア値が高いこと自体が重症度と関連するため、分類項目に入ると誤解しやすい。
- 4. 血小板数は肝硬変に伴う脾機能亢進などで減少することがありますが、Child-Pugh分類の評価項目ではありません。肝硬変の重症度を示す他の分類(例: MELDスコア)では考慮される場合があります。正しくは:評価項目ではない選びやすい理由:肝硬変で血小板減少が見られるため、重症度評価に関連すると思われやすい。混同注意:肝硬変による血小板減少はよく知られた合併症なので、評価項目と誤解しやすい。
- 5. 尿酸値は痛風や腎機能に関連する項目であり、肝硬変のChild-Pugh分類の評価項目ではありません。正しくは:評価項目ではない選びやすい理由:検査項目の一つとして提示されると、関連性を考えてしまう。混同注意:他の疾患との関連性が強い検査値であり、肝硬変との直接的な関連は薄い。
国試ポイント
Child-Pugh分類の5つの評価項目を正確に記憶しているかが問われます。各項目が肝臓のどのような機能を示しているのかを理解することも重要です。
混同注意
肝機能検査値は多岐にわたるため、Child-Pugh分類に含まれる項目とそうでない項目を混同しやすいです。特に、肝性脳症の指標である血中アンモニア値や、肝硬変で変動しやすい血小板数などは、注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
Child-Pugh分類の各項目と、それぞれの異常値が示す病態生理について説明できますか。
関連知識
Child-Pugh分類以外にも、肝疾患の重症度を評価するスコアリングシステムとしてMELDスコア(Model for End-stage Liver Disease)やMELD-Naスコアがあります。それぞれの分類で評価項目や目的が異なることを理解しておきましょう。