幼児期の心理社会的特徴はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
幼児期(2~7歳頃)は、ピアジェの認知発達段階における前操作期にあたり、自己中心性が特徴的です。この時期の子どもは、まだ他者の視点に立って物事を理解することが難しく、自分の視点や考えが全てであると捉えがちです。これが「自己中心性」と呼ばれる心理社会的特徴です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ピアジェの認知発達理論における前操作期の概念で、幼児期(2歳~7歳頃)の子供は他者の視点に立つことが難しく、自分の視点からしか物事を捉えられない特性を指します。これは幼児期に特徴的な心理社会的発達段階です。
- 2. この「心理的離乳」は思春期に特徴的な心理社会的発達課題です。親からの精神的な自立を目指し、自己同一性の確立を試みる時期を指します。正しくは:思春期にみられる心理社会的特徴である。選びやすい理由:成長の一環として選択肢に挙げられているため、一見正しいように思えるかもしれません。しかし、時期が異なります。混同注意:「離乳」という言葉から、乳幼児期の身体的な離乳と混同しやすいですが、これは精神的な自立を指す概念です。
- 3. 「ギャングエイジ」は学童期(児童期後期、小学校中学年から高学年頃)に特徴的な集団形成で、特定のメンバーと秘密を共有したり、徒党を組んだりする時期を指します。幼児期にはまだ見られません。正しくは:学童期にみられる心理社会的特徴である。選びやすい理由:子供同士の関わり合いという点では幼児期にもありますが、「ギャングエイジ」という特定の概念は学童期に当てはまります。混同注意:幼児期の遊びの広がりと、学童期の特定の集団行動としてのギャングエイジを混同しやすいです。
- 4. 「ボディイメージの変容」は思春期に身体が急速に変化し、それに伴って自分の身体に対するイメージや感情が大きく揺れ動く時期を指します。幼児期にはこのようには顕著ではありません。正しくは:思春期にみられる心理社会的特徴である。選びやすい理由:幼児期にも身体的成長はありますが、思春期のような急激な変化とそれに伴う心理的葛藤は異なります。混同注意:幼児期の身体的成長と、思春期における身体イメージの再構築を混同しやすいです。
国試ポイント
発達段階ごとの主要な心理社会的特徴を正確に理解しているかを問う問題です。特に、幼児期、学童期、思春期といった主要な段階における代表的な概念(自己中心性、心理的離乳、ギャングエイジ、ボディイメージの変容など)と、それがどの時期に当てはまるかを区別できるかがポイントとなります。
混同注意
各発達段階における特徴的な概念が、どの時期に当てはまるのかを混同しやすい。特に、身体的成長に伴う変化はどの時期にもあるが、その心理社会的意味合いは時期によって大きく異なる点を理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後も各発達段階のキーワードと、その具体的な内容、そしてそれが当てはまる時期の組み合わせが問われるでしょう。キーワードだけでなく、その概念が示す具体的な子どもの行動や思考パターンを理解しておくことが重要です。
関連知識
ピアジェの認知発達理論(感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期)、エリクソンの発達段階理論(各段階の心理社会的危機)、フロイトの精神発達段階、各発達段階における遊びの様相や社会性の発達。