1歳6か月の身体発育曲線(体重)を示す。異常が疑われるのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
選択肢3の身体発育曲線では、1歳6か月(18か月)時点での体重が平均値から-2.0SDを下回っており、成長曲線が明らかに低い位置を推移している。これは栄養不良や基礎疾患による成長障害が疑われる異常な発育パターンであるため、介入が必要な可能性が高い。
選択肢ごとの解説
- 1. 1歳6か月(18か月)時点の体重は平均値と+1.0SDの間にあり、成長曲線もSD帯に沿って緩やかに上昇しているため、異常とは言えない。選びやすい理由:一見すると平均より上に見えるが、+2.0SDの範囲内であり正常である。混同注意:正常範囲内の変動と異常な過体重。
- 2. 1歳6か月(18か月)時点の体重は平均値と+1.0SDの間にあり、成長曲線もSD帯に沿って推移しているため、異常とは言えない。選びやすい理由:体重が平均値から少し上回っているが、+2.0SDの範囲内であり正常である。混同注意:正常範囲内の変動と異常な過体重。
- 3. 正解。1歳6か月(18か月)時点の体重が-2.0SDラインを下回っており、成長曲線全体が低位で推移している。これは低体重の異常を示唆する。選びやすい理由:成長曲線が緩やかに上昇しているように見えるため、異常ではないと誤解しやすいが、絶対的なSD値が低い。混同注意:成長曲線の傾きと絶対的なSD値。
- 4. 1歳6か月(18か月)時点の体重は平均値と-1.0SDの間にあり、成長曲線もSD帯に沿って緩やかに上昇しているため、異常とは言えない。選びやすい理由:体重が平均値から少し下回っているが、-2.0SDの範囲内であり正常である。混同注意:正常範囲内の変動と異常な低体重。
国試ポイント
身体発育曲線の見方と、異常と判断する基準(±2.0SDからの逸脱や交差)を理解しているか。
混同注意
一時的な体重の減少と、持続的な成長曲線の逸脱(-2.0SD以下または+2.0SD以上)を混同しない。正常な範囲内での変動や、個人差による多少の上下動は異常ではない。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず1歳6か月(18か月)の時点での体重がどのラインに位置しているかを確認する。さらに、これまでの体重の推移が標準偏差(SD)のラインを横切っていないか、特に-2.0SDを下回るか+2.0SDを上回る推移になっていないかを判断する。
関連知識
身体発育曲線には、体重だけでなく身長や頭囲の曲線もある。いずれも発育のスクリーニングに用いられ、発達遅延や特定の疾患の早期発見につながる重要な指標である。発育評価は、単一時点の測定値だけでなく、曲線全体の傾向で判断する。