咀嚼運動にかかわる脳神経はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
三叉神経は第V脳神経であり、その運動枝が咀嚼筋(咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋など)を支配しているため、咀嚼運動に深く関与しています。咀嚼筋が収縮することで、下顎が動き、食べ物を噛み砕くことが可能になります。また、三叉神経は顔面の感覚も司る混合神経です。
選択肢ごとの解説
- 1. 嗅神経は嗅覚、つまり匂いを感じる機能に関与しており、咀嚼運動とは直接関係ありません。正しくは:嗅神経は嗅覚を司る脳神経である。選びやすい理由:脳神経の一つであるため、知識が曖昧だと選んでしまう可能性がある。混同注意:他の顔面や頭部の機能に関わる神経と混同しやすい。
- 2. 滑車神経は眼球運動、特に上斜筋の動きを支配しており、咀嚼運動には関与しません。正しくは:滑車神経は眼球運動(上斜筋の支配)を司る脳神経である。選びやすい理由:眼の動きも頭部における重要な運動であるため、運動神経であるという点で混同しやすい。混同注意:他の眼球運動に関わる動眼神経、外転神経とまとめて覚える必要がある。
- 3. 正解。三叉神経は咀嚼筋(咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋など)を支配する運動神経の成分を持っており、咀嚼運動の主役を担います。また、顔面の感覚も司ります。正しくは:三叉神経は咀嚼筋を支配し、咀嚼運動を司る脳神経である。
- 4. 動眼神経は眼球運動(上直筋、内側直筋、下直筋、下斜筋など)と瞳孔の調節に関与しますが、咀嚼運動には関与しません。正しくは:動眼神経は眼球運動と瞳孔の調節を司る脳神経である。選びやすい理由:これも眼球運動に関わるため、滑車神経と同様に運動神経であるという点で混同しやすい。混同注意:他の眼球運動に関わる滑車神経、外転神経と混同しやすい。
- 5. 内耳神経は聴覚(音を聞くこと)と平衡感覚(体のバランス)に関わる神経であり、咀嚼運動とは無関係です。正しくは:内耳神経は聴覚と平衡感覚を司る脳神経である。選びやすい理由:耳も顔面にあるため、顔面や頭部の機能に関わる神経として選びやすい。混同注意:顔面神経や舌咽神経など、他の感覚・運動に関わる神経と混同しやすい。
国試ポイント
脳神経の機能は基本的な解剖生理学として非常に頻繁に出題されます。特に運動機能、感覚機能、混合神経の区別、それぞれの支配領域を正確に理解しておくことが重要です。咀嚼運動は生命維持に直結する重要な機能であり、その主たる神経支配は押さえておくべきポイントです。
混同注意
脳神経は12対あり、それぞれが特定の機能を持っています。特に、運動、感覚、あるいは両方(混合神経)の機能を持つものがあり、その区別を正確に行う必要があります。本問では咀嚼運動という明確なキーワードがあり、三叉神経の運動機能と結びつけることが重要です。他の眼球運動や感覚神経との混同に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、各脳神経の「支配筋/感覚領域」と「機能(運動/感覚/混合)」を正確に結びつけられているかを問われることが多いです。特に主要な機能を持つ脳神経(顔面神経、迷走神経、舌下神経、舌咽神経、動眼神経、滑車神経、外転神経)は詳細に確認しましょう。
関連知識
・三叉神経は顔面の知覚も担当し、三叉神経痛などの疾患でも知られる重要な神経です。 ・他の脳神経の機能(例:顔面神経の表情筋支配、舌下神経の舌運動支配など)も合わせて学習すると、より理解が深まります。 ・嚥下運動に関わる神経(舌咽神経、迷走神経、舌下神経など)との違いも理解しておくと良いでしょう。