ある組織では、リーダーの支援の下でグループ討議を経て方針を決定している。このリーダーシップスタイルはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
参加型リーダーシップは、リーダーがメンバーの意見を取り入れ、共に意思決定を行うスタイルです。設問の「リーダーの支援の下でグループ討議を経て方針を決定」という状況は、まさにメンバーの参加を促し、その意見を尊重しながら合意形成を図る参加型リーダーシップの特徴を示しています。これにより、メンバーのモチベーション向上や納得感の形成が期待されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 委任型リーダーシップは、リーダーがメンバーに権限と責任を大幅に与え、具体的な指示や関与をほとんどしないスタイルです。設問の状況では、リーダーが『支援の下で』グループ討議に参加しているため、単純な委任とは異なります。正しくは:リーダーが決定プロセスにほとんど介入せず、メンバーに全面的に任せる場合。選びやすい理由:リーダーが「支援」するという言葉から、メンバーに任せている部分があると誤解するかもしれません。混同注意:「参加型」と「委任型」はどちらもメンバーの主体性を尊重しますが、関与の度合いが異なります。委任型はリーダーの関与が最小限です。
- 2. 正解。参加型リーダーシップは、リーダーがメンバーの意見やアイデアを積極的に求め、グループ討議を通じて協働的に意思決定を行うスタイルです。設問にある「リーダーの支援の下でグループ討議を経て方針を決定」という状況に直接合致します。正しくは:この選択肢は正しい記述です。
- 3. 教示型リーダーシップは、リーダーが明確な指示や命令を与え、メンバーはそれに従うことが求められるスタイルです。設問の「グループ討議を経て方針を決定」という、メンバーによる意思決定プロセスとは異なります。正しくは:リーダーが一方的に方針を決定し、メンバーにその実行を指示する場合。選びやすい理由:リーダーが「支援」するという言葉を、指導や教育と混同する可能性があります。混同注意:「教示型」はトップダウンの意思決定ですが、「参加型」はボトムアップまたは共有の意思決定です。
- 4. カリスマ型リーダーシップは、リーダー自身の強い魅力や影響力によってメンバーを導くスタイルです。グループ討議の有無とは直接関連せず、意思決定プロセスの特徴を直接的に表すものではありません。正しくは:リーダーがその卓越した個性やビジョンでメンバーを感化し、方向性を示す場合。選びやすい理由:リーダーが「支援」することでメンバーを鼓舞していると解釈するかもしれませんが、これは特定の意思決定プロセスを指すものではありません。混同注意:カリスマ性自体はリーダーシップの資質の一つであり、意思決定のスタイル(参加型、教示型など)とは異なる次元の概念です。
国試ポイント
リーダーシップ理論における意思決定スタイル、特に各リーダーシップスタイルの特徴と、それがどのような状況で適用されるかを理解しているかが問われています。具体的には、リーダーとメンバーの関係性、意思決定のプロセスに着目できるかが重要です。
混同注意
委任型リーダーシップや民主型リーダーシップ(参加型と類似)との違い、またはリーダーシップの資質(カリスマ性など)とリーダーシップのスタイル(参加型など)の混同。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た際には、意思決定の主体は誰か(リーダー単独か、メンバー共同か)、リーダーの関与の度合い(指示、支援、委任など)に着目して判断する。
関連知識
リーダーシップ理論(PM理論、SL理論、経路-目標理論など)、組織行動論、チームマネジメント、意思決定プロセス、各リーダーシップスタイルのメリット・デメリット。