修正型電気けいれん療法について正しいのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
修正型電気けいれん療法は、全身麻酔と筋弛緩薬を用いて、けいれん発作による身体への負担を軽減しながら実施されます。そのため、筋弛緩薬の使用は必須です。また、薬物療法で効果が見られない重症のうつ病など、特定の精神疾患に対して効果的な治療法として広く認知されています。
選択肢ごとの解説
- 1. 修正型電気けいれん療法では、磁気ではなく電気(電流)を用いて脳にけいれんを引き起こします。磁気を用いるのは経頭蓋磁気刺激法(TMS)です。正しくは:電気を用いる。選びやすい理由:脳を刺激する治療法として、磁気刺激法もあるため混同しやすい。混同注意:「電気」と「磁気」の区別。各療法の刺激方法が明確でない場合。
- 2. 修正型電気けいれん療法は、患者の苦痛を軽減し、合併症を予防するため、全身麻酔下で実施されます。局所麻酔ではありません。正しくは:全身麻酔のもとで実施する。選びやすい理由:麻酔を用いることは正しいが、種類が誤っている点で引っかかりやすい。混同注意:「全身麻酔」と「局所麻酔」の違いや、治療時の身体的負担への理解が不十分な場合。
- 3. 正解。修正型電気けいれん療法では、電気刺激によって引き起こされる強いけいれんから患者の身体を守るため、筋弛緩薬(例:スキサメトニウム)を投与します。これにより、けいれんが身体に及ぼす影響を最小限に抑えます。選びやすい理由:けいれんを誘発する治療なのに、なぜ筋弛緩薬を使うのかと疑問に感じるかもしれないが、合併症予防のためである。混同注意:「けいれん」と「筋弛緩」の作用が逆であるため、薬の目的が理解できない場合。
- 4. 修正型電気けいれん療法では、筋弛緩薬を使用するため、骨折の発生頻度は大幅に低減されます。最も頻度の高い有害事象は一時的な記憶障害(特に順行性健忘や逆行性健忘)です。正しくは:発生頻度が高い有害事象は記憶障害である。選びやすい理由:筋弛緩薬を使用しない非修正型電気けいれん療法では骨折のリスクが高いため、その知識と混同しやすい。混同注意:「修正型」と「非修正型」の違い、および合併症予防のための処置の有無によるリスクの違いが理解できていない場合。
- 5. 正解。修正型電気けいれん療法は、難治性のうつ病、特に薬物療法で十分な効果が得られない場合や、急速な改善が必要な重症うつ病の重要な治療選択肢の一つです。選びやすい理由:治療の適用範囲が広いと感じるかもしれないが、特に薬物抵抗性のケースで有効性が高い。混同注意:うつ病の治療法として薬物療法が第一選択であるため、電気けいれん療法がどのような場合に適用されるか理解が曖昧な場合。
国試ポイント
修正型電気けいれん療法の基本原理、実施方法(麻酔や筋弛緩薬の使用)、主な適応、および主要な有害事象について正確に理解しているかが問われる。
混同注意
非修正型電気けいれん療法との違い、経頭蓋磁気刺激法(TMS)との混同、麻酔の種類、発生頻度の高い合併症。
次に同じ論点が出たら
患者が修正型電気けいれん療法を受ける際の看護ケア(術前・術中・術後)、特に身体的・精神的準備、合併症の観察、記憶障害への対応。
関連知識
精神科における他の治療法(薬物療法、精神療法、rTMSなど)、全身麻酔管理の基礎、筋弛緩薬の種類と作用。