健康増進法に基づき実施されるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
健康増進法は、国民の健康増進の総合的な推進を図ることを目的とし、その中に受動喫煙防止に関する規定が含まれています。望まない受動喫煙の防止は、国民の健康に重大な影響を及ぼすため、この法律で明確に義務付けられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 受療行動調査は、健康増進法ではなく、医療法や医療費適正化計画などに基づき、国民の医療サービス利用状況を把握するために行われる調査です。健康増進法の直接的な実施事項ではありません。正しくは:国民医療費や医療サービス利用状況の調査選びやすい理由:「健康」に関する調査なので関連があるように思えるが、根拠となる法律が異なる。混同注意:国民の健康に関する調査全般が健康増進法に関連すると誤解しやすい。
- 2. 特定保健指導は、高齢者の医療の確保に関する法律(いわゆる特定健診・特定保健指導に関する法令)に基づいて実施されます。生活習慣病の予防を目的としていますが、直接の根拠法は健康増進法ではありません。健康増進法は、国民の健康増進の総合的な推進に関する基本的な枠組みを定めるものであり、個別の医療保険制度と連動した特定保健指導の実施根拠とは異なります。正しくは:高齢者の医療の確保に関する法律に基づく特定保健指導選びやすい理由:メタボリックシンドローム対策という点で健康増進と直接的に結びつくため、非常に紛らわしい。混同注意:健康増進の目的が共通しているため、健康増進法が根拠だと勘違いしやすい。
- 3. アレルギー疾患対策は、アレルギー疾患対策基本法に基づいて実施されます。健康増進法は、国民の健康増進全般を目的としますが、特定疾患に特化した対策については、それぞれの疾患に応じた個別法が根拠となります。正しくは:アレルギー疾患対策基本法に基づくアレルギー疾患対策選びやすい理由:特定の疾患対策も広義の健康増進に含まれるため、関連があるように思える。混同注意:個別の疾患対策が、より包括的な健康増進法の範疇にあると誤解しやすい。
- 4. 正解。健康増進法は、国民の健康の保持増進を図ることを目的としており、その一環として、望まない受動喫煙を防止するための対策について定めています。具体的には、施設管理者の責務として、喫煙場所の設置基準や喫煙室の標識掲示などを規定しています。これは健康増進法第25条(現在は改正され、第28条以降に該当)に明確に記載されています。
国試ポイント
健康増進法がカバーする範囲と、他の健康関連法規(高齢者の医療の確保に関する法律、アレルギー疾患対策基本法など)との区別を正確に理解しているかが問われています。法律の名称だけでなく、その内容と目的を把握しておくことが重要です。
混同注意
特定保健指導(高齢者の医療の確保に関する法律)やアレルギー疾患対策(アレルギー疾患対策基本法)は、いずれも健康増進に関わるため、混同しやすい。各法律の具体的な対象と目的を区別することが求められます。
次に同じ論点が出たら
健康増進法の具体的な条文内容や、他の関連法規(例えば、感染症法、精神保健福祉法など)がどのような対策を定めているかをさらに学習し、それぞれの法律が担う役割を比較検討する。
関連知識
健康増進法は、国民の健康に関する基本的な法律であり、栄養改善、身体活動、休養、こころの健康、歯の健康、たばこ対策など、幅広い分野の国民の健康づくりに関する基本方針を定めています。また、市町村や都道府県が策定する健康増進計画の根拠ともなります。