正常な成長・発達をしている子どもの情緒の分化で、生後6か月ころからみられるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
乳児の感情発達において、生後6か月頃から人見知りや分離不安など、見慣れないものや状況に対する「恐れ」の感情が分化して表れるとされています。これは、安全基地としての養育者への愛着形成が進むにつれて、慣れない状況や人物への警戒心が高まるためです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。生後6か月から12か月にかけて、見慣れない人や状況に対する不安(人見知りなど)が表れ、これは恐れの感情の分化と関連しています。選びやすい理由:恐怖という表現に近いが、より一般的な不安や警戒心を含む概念として「恐れ」が適切。混同注意:恐怖と混同しやすいが、発達段階ではより広範な「恐れ」として認識される。
- 2. 嫉妬の感情は、他者との関係性や自己意識がより発達する1歳半以降に現れることが多いとされています。生後6か月ではまだ未熟です。正しくは:嫉妬の感情は、自己と他者の関係性や社会性の発達が進む1歳半以降に現れる。混同注意:嫉妬は複雑な社会的情動であり、乳児期早期には見られない。
- 3. 喜びの感情は、新生児期から見られる基本的な感情の一つであり、生後6か月頃から「分化」して現れる感情ではありません。より早期から存在します。正しくは:喜びの感情は、生後早期(新生児期)からすでに現れている基本的な感情である。混同注意:喜びは初期からあるが、「分化」という文脈では6か月頃に新しく現れる感情ではない。
- 4. 恥ずかしさの感情は、自己意識の発達や他者の視線を意識する能力が必要であり、通常は2歳以降に現れることが多いとされています。正しくは:恥ずかしさの感情は、自己認識が発達し、他者の評価を意識できるようになる2歳以降に見られる。混同注意:恥ずかしさは自意識と関連が深く、乳児期後半ではまだ発達途上である。
国試ポイント
乳児期の感情発達段階と、各感情が出現する時期を正確に理解しているかが問われます。特に、基本的な感情と、より複雑な社会的情動の分化の時期を区別することが重要です。
混同注意
基本的な感情(喜び、怒り、悲しみ)は早期から見られますが、設問は「分化で、生後6か月ころからみられる」と特定の時期に『現れる』感情を問うています。嫉妬や恥ずかしさといったより複雑な感情は、自己意識や社会性の発達に伴い、さらに遅れて出現します。
次に同じ論点が出たら
この問題で正答できた場合、乳児の感情発達に関する基本的な知識は理解できていると考えられます。次に、具体的な行動(例:人見知り、分離不安、象徴遊び)と感情の関連性、および各発達段階での看護師の関わり方について学習を進めると良いでしょう。
関連知識
乳児の感情発達は、社会的発達と密接に関連しています。アタッチメント(愛着)の形成は、人見知りや分離不安といった恐れの感情の発達と深く結びついています。また、自己意識の発達は、恥、罪悪感、誇りといった高次の感情の出現に関与します。