上部消化管内視鏡検査について適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
上部消化管内視鏡検査では、誤嚥のリスクを最小限に抑え、内視鏡の挿入をスムーズに行うために、患者さんは左側臥位で検査を受けます。この体位は解剖学的にも胃の形状に適しており、観察もしやすくなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 検査前は通常、前日の夜から絶飲食となります。数時間前では不十分な場合があります。正しくは:検査前日の夜から絶飲食とする。選びやすい理由:飲食を控えることは正しいが、その期間が不正確。混同注意:胃の中を空にする目的は理解しているが、正確な時間管理を混同しやすい。
- 2. 上部消化管内視鏡検査の前投薬には、鎮静薬や胃の動きを抑える抗コリン薬などが用いられます。筋弛緩薬は通常使用されません。正しくは:前処置として鎮静剤や胃の動きを抑える薬を使用することがあります。選びやすい理由:患者の苦痛軽減や検査のしやすさを目的とした前投薬は行われるため、薬を使用する点では正しいように見える。混同注意:検査前の薬物使用の目的(鎮静、消化管運動抑制)と、筋弛緩薬の作用(手術時の筋弛緩など)を混同しやすい。
- 3. 正解。上部消化管内視鏡検査では、誤嚥防止や内視鏡の挿入・操作のしやすさから、患者は通常左側臥位となります。
- 4. 検査後は、咽頭麻酔が効いているため誤嚥のリスクがあります。麻酔が切れるまで(通常1〜2時間)は飲食を控える必要があります。正しくは:検査後は咽頭麻酔が切れるまで、1〜2時間飲食は控えていただきます。選びやすい理由:検査が終われば全てが終了すると思われがち。混同注意:検査後の注意点(特に麻酔の影響)と、一般的な検査後の生活再開を混同しやすい。
国試ポイント
上部消化管内視鏡検査の適切な準備、体位、および検査後のケアに関する知識が問われています。特に、検査前後の絶飲食の時間、前投薬の種類、そして検査中の体位は重要です。
混同注意
検査前後の絶飲食の具体的な時間や、前投薬の種類、検査後の飲食再開までの時間など、細部の正確な知識が問われるため、似たような処置や一般的な医療処置と混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、絶飲食の具体的な開始時間や、前投薬で用いられる薬の種類と作用、検査後の飲食再開までの具体的な時間について、より詳細な知識が問われる可能性があります。
関連知識
・上部消化管内視鏡検査の目的と適応 ・検査前の準備:絶飲食の理由と時間、常用薬の休薬指示 ・前投薬:鎮静剤(ミダゾラムなど)、抗コリン薬(ブスコパンなど)、消泡剤(ガスコン)の作用と目的 ・検査中の看護:体位保持、声かけ、バイタルサイン観察 ・検査後の看護:咽頭麻酔の影響(誤嚥リスク)、飲食再開時期、合併症の観察(出血、穿孔など)