プライマリナーシングの説明で適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
プライマリナーシングは、1人の看護師が特定の患者の入院から退院まで、一貫して責任を持って看護計画を立案・実施する看護提供方式です。これにより、患者中心の継続的なケアが提供され、患者との信頼関係構築や個別性の高いケアの提供が可能になります。
選択肢ごとの解説
- 1. これは機能別看護(ファンクショナルナーシング)の特徴であり、プライマリナーシングの特徴ではありません。機能別看護は特定の業務に特化することで効率を追求します。正しくは:機能別看護の特徴である。選びやすい理由:効率化はどの看護方式でも重要ではあるため、一見魅力的に見える。混同注意:モジュールナーシングやチームナーシングでも部分的な効率化は図られるが、全体的な概念が異なる。
- 2. これはチームナーシングの特徴であり、プライマリナーシングの説明ではありません。チームナーシングでは、チームリーダーがメンバーを指導・調整し、患者全体をケアします。正しくは:チームナーシングの特徴である。選びやすい理由:どの看護方式でもリーダーシップは重要に見えるため。混同注意:プライマリナーシングでも協調性は重要だが、リーダーの調整力に依存する構造ではない。
- 3. 正解。プライマリナーシングは、特定の患者に対して一人のプライマリナースが最初から最後まで継続的に責任を持って看護を提供する方式です。これにより、個別性の高いケアと患者・家族との信頼関係構築が促進されます。正しくは:プライマリナーシングの核心となる概念である。選びやすい理由:特定の期間や特定のケアに限定されると誤解する可能性がある。混同注意:担当看護師制と混同されやすいが、担当看護師制はあくまで担当であり、入院から退院まで一貫した『責任』を持つ点が異なる。
- 4. これはケースナーシング(受け持ち制看護)や一部の機能別看護で見られる問題点で、プライマリナーシングのメリットとは反対の状況を示しています。プライマリナーシングは継続性を重視します。正しくは:プライマリナーシングの目的と矛盾する。選びやすい理由:夜勤や休日など、どうしても担当が交代する場面があるため、そのことと混同しやすい。混同注意:モジュールナーシングや一部のチームナーシングでも継続性の課題は存在するが、プライマリナーシングはそれを克服しようとする概念。
国試ポイント
プライマリナーシングの定義とその特徴を正確に理解しているかが問われています。他の看護方式(機能別看護、チームナーシング、モジュールナーシングなど)との違いを明確に区別できることが重要です。
混同注意
担当看護師制とプライマリナーシングは混同されやすいが、プライマリナーシングはより強く「一貫した責任」を強調し、入院から退院までの全期間を対象とする点で区別されます。担当看護師制は日々の受け持ちを指すことが多いです。
次に同じ論点が出たら
各看護方式がどのような背景で生まれ、どのようなメリット・デメリットを持つかを具体的な事例と結びつけて考えられるか。また、現代の医療現場でどのような方式が採用されているか、その理由まで説明できるか。
関連知識
機能別看護、チームナーシング、モジュールナーシング、固定チームナーシング、ケースナーシングといった主要な看護提供方式それぞれの特徴とメリット・デメリットを把握しておくことが必須です。特に、患者中心のケアと継続性の確保という観点から各方式を比較すると理解が深まります。