成人の人体図(別冊No. 2)を別に示す。意識清明で不整脈のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
意識清明で不整脈のある患者の脈拍測定では、手首の橈骨動脈(Cの部位)が一般的に用いられます。これは、橈骨動脈が体表に近く触知しやすく、末梢の血流状態を把握するのに適しているためです。また、不整脈の有無やリズムの評価もしやすいため、通常は汍骨動脈で測定します。
選択肢ごとの解説
- 1. Aは頸動脈を示す部位です。頸動脈は中枢の血圧を反映しやすく緊急時に使用されますが、意識清明な患者のルーティンな脈拍測定には一般的に用いられません。片側ずつ測定しないと失神を招くリスクもあります。正しくは:Aは頸動脈で、意識不明や心停止時など緊急時の脈拍測定に用いられます。選びやすい理由:頸動脈は太い血管で拍動を触知しやすいため、脈拍測定部位として思い浮かびやすいかもしれません。混同注意:緊急時の脈拍測定部位と日常的な脈拍測定部位の区別。
- 2. Bは上腕動脈を示す部位です。上腕動脈は血圧測定に用いられることが一般的ですが、意識清明な患者の日常的な脈拍測定には橈骨動脈の方が頻繁に用いられます。乳幼児の脈拍測定に用いられることもあります。正しくは:Bは上腕動脈で、血圧測定や乳幼児の脈拍測定に用いられることがあります。選びやすい理由:血圧測定でよく使う部位であり、触知も比較的容易なため、脈拍測定にも適していると誤解されやすいです。混同注意:血圧測定部位と脈拍測定部位の区別。
- 3. 正解。Cは橈骨動脈を示す部位です。橈骨動脈は手首の母指側にあり、体表に近く触知しやすいため、意識清明な患者の脈拍測定に最も一般的に用いられます。不整脈の有無やリズムの確認にも適しています。選びやすい理由:正しい選択肢であるため、誘惑要因は特にありません。
- 4. Dは尺骨動脈を示す部位です。尺骨動脈も手首にありますが、橈骨動脈と比較して触知しにくく、一般的な脈拍測定には用いられません。アレンテストの際に橈骨動脈と共に評価されることがあります。正しくは:Dは尺骨動脈で、脈拍測定にはあまり用いられません。選びやすい理由:手首には橈骨動脈と尺骨動脈の2つの動脈があるため、どちらか迷う可能性があります。混同注意:橈骨動脈と尺骨動脈の区別。
- 5. Eは大腿動脈を示す部位です。大腿動脈は太い血管ですが、触知にはある程度の圧迫が必要で、また部位が股関節付近であるため、意識清明な患者の日常的な脈拍測定には不適切です。乳幼児やショック時の脈拍測定に用いられることがあります。正しくは:Eは大腿動脈で、乳幼児やショック時の脈拍測定に用いられることがあります。選びやすい理由:太い血管であるため拍動を触知しやすいと考えがちですが、部位が日常的な測定には不向きです。混同注意:緊急時や小児の脈拍測定部位と日常的な成人の脈拍測定部位の区別。
国試ポイント
脈拍測定部位とその動脈名、および各部位の特徴と測定に適した状況を理解しているか。
混同注意
意識レベルや循環状態によって最適な脈拍測定部位は異なるため、状況に応じた選択が必要です。
次に同じ論点が出たら
患者の意識レベル、循環状態、年齢、目的(ルーティン測定か緊急時か)を確認し、最も適切な脈拍測定部位を判断します。
関連知識
乳幼児の脈拍測定には上腕動脈や大腿動脈、意識不明や緊急時には頸動脈が選択されることが多いです。