診療記録で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
診療記録は、患者の診断、治療、看護、その他の医療行為の全過程を記録したものであり、医師が記載する診療録だけでなく、看護師が記録する看護記録、薬剤師が記録する薬剤記録、検査技師が記録する検査記録など、多職種が関わる全ての医療記録が含まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。診療記録には、医師の指示や診断、治療経過に関する記録だけでなく、看護師が実施したケアの内容や患者さんの反応などを詳細に記載した看護記録も含まれます。これらは全て連携して患者さんの状態を多角的に把握するために重要な情報です。正しくは:診療記録には、医師の指示や診断、治療経過に関する記録だけでなく、看護師が実施したケアの内容や患者さんの反応などを詳細に記載した看護記録も含まれます。選びやすい理由:診療記録というと医師が書くものというイメージがあるかもしれませんが、医療チーム全体で共有するものです。混同注意:カルテと診療記録の範囲。
- 2. 診療記録の開示は、原則として医療機関の管理者(病院長など)が行います。保健所長は、感染症や公衆衛生上の問題など、特定の法的な根拠に基づいて行政的な権限を行使することはありますが、一般的な診療記録の開示権限は持ちません。正しくは:診療記録の開示は、原則として医療機関の管理者(病院長など)が行います。選びやすい理由:公衆衛生に関わる情報と混同しやすいかもしれません。混同注意:保健所長の役割と医療機関管理者の役割。
- 3. 医療法により、診療録(診療記録の一部)は5年間の保存が義務付けられています。病院または診療所の管理者は、診療に関する諸記録を適切に保存する必要があります。一年間という期間は不適切です。正しくは:診療録は5年間の保存が義務付けられています。選びやすい理由:書類の保存期間は種類によって異なるため、この期間が短いと感じる人もいるかもしれません。混同注意:様々な書類の保存期間の混同。
- 4. 診療記録の閲覧や開示は、患者さん本人だけでなく、法定代理人(未成年者の親権者や成年後見人など)や、患者さん本人の同意を得た親族なども行える場合があります。また、患者さんが死亡している場合は、一定の条件のもとで遺族が請求できます。正しくは:閲覧は患者さん本人だけでなく、法定代理人や同意を得た親族なども行える場合があります。選びやすい理由:個人情報保護の観点から患者本人のみと誤解しやすいですが、例外規定があります。混同注意:個人情報保護と医療情報の取り扱いの違い。
国試ポイント
診療記録の範囲、保存義務、開示について基本的な知識が問われています。特に多職種連携が進む中で、看護記録が診療記録の一部としていかに重要であるかを理解しているかがポイントです。
混同注意
診療録と診療記録の違い、各種医療関連書類の保存期間、個人情報保護法と医療情報の開示基準。
次に同じ論点が出たら
診療記録の種類ごとの具体的な内容、記載の原則、開示請求手続きの詳細。
関連知識
医療法、個人情報保護法、厚生労働省の「診療情報の提供等に関する指針」。