感染症と感染経路の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
麻疹ウイルスは、感染者の咳やくしゃみによって空気中に放出されたウイルスを含む微細な粒子(飛沫核)が空気中を長時間浮遊し、それを吸い込むことによって感染が成立します。このため、空気感染は麻疹の主要な感染経路として正しく、非常に感染力が強い特徴があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 結核菌は主に空気感染(飛沫核感染)によって伝播します。接触感染は主要な感染経路ではありません。正しくは:結核:空気感染(飛沫核感染)選びやすい理由:医療現場でのケア時に接触する機会が多いことから、接触感染と誤解しやすいですが、感染経路の本質は空気感染です。混同注意:結核は痰に含まれる菌が周囲に広がるため、飛沫感染や接触感染と混同しやすいですが、空気中を漂う微小な飛沫核を吸入することで感染が成立します。
- 2. 正解。麻疹ウイルスは非常に感染力が強く、空気感染(飛沫核感染)によって広範囲に伝播します。これは主な感染経路として正しい組み合わせです。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:特になし。麻疹の感染経路として空気感染は広く知られています。混同注意:空気感染と飛沫感染の区別が曖昧な場合、麻疹がどちらに分類されるか迷うかもしれませんが、麻疹は病原体が空気中を長時間浮遊し広範囲に到達する空気感染です。
- 3. マラリアはマラリア原虫を保有する蚊(主にハマダラカ)に刺されることによって感染する、媒介動物感染(蚊媒介感染症)です。飛沫感染ではありません。正しくは:マラリア:媒介動物感染(蚊媒介感染)選びやすい理由:発熱などの症状が出ると、一般的な風邪などと混同して飛沫感染があると考えてしまうかもしれません。混同注意:蚊が媒介することを知っていても、その感染様式を飛沫感染と誤認する可能性があります。飛沫感染は咳やくしゃみによる飛沫を介する感染です。
- 4. インフルエンザウイルスは主に飛沫感染や接触感染によって伝播します。経口感染(飲食を介した感染)は主な感染経路ではありません。正しくは:インフルエンザ:飛沫感染、接触感染選びやすい理由:ノロウイルスなどの経口感染するウイルスと混同しやすいため、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:インフルエンザが主に呼吸器症状を呈するため、飛沫感染であることは比較的理解しやすいですが、経口感染と誤解するケースも考えられます。食中毒などと混同しやすいです。
国試ポイント
感染症とその適切な感染経路の組み合わせを問う問題は、感染症の基礎知識として頻出です。特に、空気感染、飛沫感染、接触感染、経口感染、媒介動物感染などの主要な感染経路と、それぞれの代表的な感染症を正確に理解しておくことが重要です。似たような感染経路を持つ疾患との比較も学習のポイントになります。
混同注意
麻疹と風疹はどちらも発疹を特徴とする感染症ですが、風疹は主に飛沫感染であるのに対し、麻疹は空気感染であり、感染力の強さや感染対策に違いがあります。また、結核は空気感染(飛沫核感染)ですが、感染性が持続する期間や排菌状況に応じて対策が異なります。
次に同じ論点が出たら
この知識を基に、各感染症に対する適切な感染予防策(例:病室の換気、マスクの種類、手洗いの徹底など)を判断できるかどうかが問われることがあります。
関連知識
感染経路に基づく感染対策(標準予防策、飛沫予防策、空気予防策、接触予防策)、ワクチン接種による予防、感染症発生動向調査と報告。