出生後の成長で、最も早く成人の大きさに達するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
人間の体の成長は、臓器や組織によってパターンが異なります。Scammonの成長曲線に示されるように、神経組織(脳、脊髄、視神経など)は「神経型」の成長パターンを示し、出生直後から急激に発達し、学童期早期には成人サイズの90%以上に到達します。これは、他の臓器が「一般型」の成長パターン(思春期にスパートがある)や「リンパ型」(学童期にピークがあり思春期に退縮)、「生殖器型」(思春期に急激に発達)を示すのとは対照的です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。脳は、出生後から乳幼児期にかけて急速に成長し、約5~6歳頃までには成人サイズの約90%に達します。これは他の臓器と比較して非常に早期であり、神経系の発達が優先されるためです。
- 2. 肺の成長は出生後も継続し、肺胞の数が増加するのは8歳頃まで、肺の容積が成人サイズに達するのは思春期以降です。機能的成熟は早いですが、物理的なサイズとしては脳ほど早くありません。正しくは:肺の機能的成熟は早期ですが、サイズの成人到達は思春期以降です。選びやすい理由:呼吸機能は出生直後から必須であるため、肺も早く成長すると考えがちです。混同注意:機能的成熟と物理的サイズの成長を混同しやすい。肺は出生後すぐに呼吸機能を開始するが、サイズが成人レベルに達するのは脳より遅い。
- 3. 肝臓は出生時も比較的大きいですが、その後の成長は全身の発育と比例して進行し、成人サイズに達するのは思春期以降です。代謝機能が多岐にわたるため、成長も持続的です。正しくは:肝臓の成長は全身の発育と並行して進み、成人サイズへの到達は脳より遅いです。選びやすい理由:肝臓は代謝の中心であり、乳幼児期から多くの機能が求められるため、早く成長すると誤解されやすいです。混同注意:乳幼児期の相対的な大きさ(体重比)と、絶対的な成人サイズへの到達時期を混同しやすい。
- 4. 心臓も出生後から成長しますが、成人サイズに達するのは思春期以降です。循環器系の負担が増加するにつれて徐々に大きくなります。正しくは:心臓の成長は出生後も続き、成人サイズへの到達は思春期以降です。選びやすい理由:心臓は生命維持に不可欠であり、非常に重要な臓器であるため、早く成長すると考えがちです。混同注意:心機能が早期に確立することと、器官のサイズが成人レベルに到達する時期を混同しやすい。
- 5. 脊柱は骨格の一部であり、身長の伸びとともに継続的に成長します。その成長は思春期の成長スパートを経て、骨端線が閉鎖する20歳前後まで続きます。最も早く成人サイズに達する器官ではありません。正しくは:脊柱の成長は身長の伸びと密接に関連しており、成人サイズに達するのは骨端線が閉鎖する20歳前後まで続きます。選びやすい理由:骨格の土台であるため、ある程度の早期成長を期待するかもしれませんが、全身の骨格成長と連動しています。混同注意:出生時の骨の相対的な比率と、成人サイズへの最終的な到達時期を混同しやすい。骨の成熟は非常に時間がかかります。
国試ポイント
成長発達に関する知識、特に臓器ごとの成長曲線や成長の順序を問う問題です。一般的に、Scammonの4つの成長曲線(神経型、リンパ型、一般型、生殖器型)に関する理解が重要になります。
混同注意
機能の成熟時期と物理的サイズの成熟時期。また、出生時の相対的な大きさ(体重比など)と、成人サイズへの到達時期を混同しやすいです。例えば、肝臓は新生児期には比較的大きいですが、成人サイズに達する時期は脳より遅い点が挙げられます。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出題された場合、他の臓器や組織の成長曲線、特にリンパ型(リンパ組織)や生殖器型(生殖器)が成人サイズに達する時期と比較する問題に注意が必要です。また、特定の臓器の機能的成熟時期と物理的成長の完了時期の違いにも着目しましょう。
関連知識
Scammonの成長曲線(神経型、リンパ型、生殖器型、一般型)、乳幼児期の発達段階、各臓器の機能と成長の関連、身体計測項目とその意味。