緑内障について正しいのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
緑内障は、眼圧の上昇などを主な原因として視神経が障害され、視野が徐々に狭くなる病気です。この視神経の障害は、視神経の萎縮として現れます。したがって、視神経が萎縮することと、眼圧の上昇が原因となることが緑内障の主要な特徴です。
選択肢ごとの解説
- 1. 緑内障では眼球突出は起こりません。眼球突出は、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や眼窩内腫瘍などで見られる症状です。正しくは:眼球突出ではなく、視神経の障害によって視野狭窄や視力低下が進行します。選びやすい理由:目の病気であるため、一般的な目の症状と混同しやすいかもしれません。混同注意:甲状腺機能亢進症による眼球突出と混同しやすいです。
- 2. 正解。緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経が圧迫され、その結果、視神経乳頭の陥凹拡大や視神経線維の喪失が進行し、視神経萎縮が生じます。
- 3. 硝子体の混濁は、糖尿病網膜症、網膜剥離、ぶどう膜炎などで見られる症状であり、緑内障の直接的な特徴ではありません。正しくは:硝子体の混濁ではなく、房水の流れが悪くなることで眼圧が上昇します。選びやすい理由:目のかすみなどの視覚症状から、硝子体混濁を連想する可能性があります。混同注意:白内障の水晶体混濁や、硝子体出血・炎症による混濁と混同しやすいです。
- 4. 眼底出血は、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、高血圧性網膜症などで見られる症状であり、緑内障の主要な兆候ではありません。ただし、正常眼圧緑内障の一部で視神経乳頭周囲出血が見られることがありますが、これは主要な病態ではありません。正しくは:眼底出血ではなく、視神経乳頭の陥凹拡大が特徴的です。選びやすい理由:目の異常として、出血を連想しやすいかもしれません。混同注意:糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症による眼底出血と混同しやすいです。
- 5. 正解。緑内障の最も重要な危険因子の一つは眼圧の上昇です。眼圧が高い状態が続くと、視神経に過度の圧力がかかり、視神経が損傷を受けやすくなります。ただし、正常眼圧緑内障のように眼圧が正常範囲内でも発症するタイプもあります。
国試ポイント
緑内障の基本的な病態生理と症状を理解しているか問う問題です。特に、主要な原因(眼圧上昇)と病理学的変化(視神経萎縮)が重要視されます。
混同注意
緑内障以外の目の疾患(白内障、糖尿病網膜症、甲状腺機能亢進症など)の症状と混同しやすいです。それぞれの疾患の典型的な症状を区別して覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
緑内障の具体的な病型ごとの特徴、それぞれの治療法の第一選択薬や適応について問われる可能性があります。また、早期発見・早期治療の重要性や、看護師としての患者指導内容についても注目されます。
関連知識
緑内障の種類(開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障、正常眼圧緑内障など)、症状(視野狭窄、末期では視力低下)、診断方法(眼圧検査、眼底検査、視野検査)、治療法(点眼薬、レーザー治療、手術)。