眼球内での光の通路に関与するのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
眼球において、光が網膜に到達するまでの通路は、主に角膜、前房(眼房水)、瞳孔、水晶体、硝子体を経て形成されます。このうち、選択肢にある構造物で光が直接通過するのは硝子体と水晶体です。
選択肢ごとの解説
- 1. 強膜は眼球の外壁を形成する白い線維性の膜であり、眼球の形状を維持し、内部を保護する役割を持ちますが、光の通過経路には直接関与しません。正しくは:強膜は眼球の保護と形状維持に関与する。選びやすい理由:眼球の構造の一部であるため、光に関わるように感じるかもしれない。混同注意:透明な角膜と混同されやすいが、強膜は不透明な部分である。
- 2. 脈絡膜は網膜の外側に位置し、血管が豊富で網膜への栄養供給と眼内の温度調節を担います。また、暗色色素により眼球内での光の乱反射を防ぐ機能がありますが、光の「通過経路」そのものには直接関与しません。正しくは:脈絡膜は網膜への栄養供給と光の乱反射防止に関与する。選びやすい理由:光の乱反射を防ぐため、光の経路に関係すると誤解されやすい。混同注意:光の吸収と通過を混同しやすい。
- 3. 毛様体は水晶体の厚さを調節することでピント合わせ(調節機能)を行う役割がありますが、光自体がここを通過して網膜に到達するわけではありません。水晶体の一部を支持し、眼房水を産生する機能も持ちます。正しくは:毛様体は水晶体の厚さ調節と眼房水産生に関与する。選びやすい理由:水晶体と関連するため、光の通過に関わると考えがちである。混同注意:水晶体とは機能的に関連するが、光の通路そのものではない。
- 4. 正解。硝子体は眼球内部の大部分を占める透明なゲル状の物質で、光は角膜、瞳孔、水晶体を通過した後、硝子体を通り、網膜に到達します。眼球の形状を保つ役割も持ちます。正しくは:硝子体は光が網膜へ到達するまでの通路の一部であり、眼球の形状維持に寄与する。選びやすい理由:透明であるため、光の通過に関わると判断しやすい。混同注意:眼球の構造は多岐にわたるため、個々の機能が混同されやすい。
- 5. 正解。水晶体は透明な凸レンズ状の構造で、光を屈折させて網膜上に焦点を結ばせる役割を担います。光は水晶体を通過することで、網膜に鮮明な像を結ぶことができます。正しくは:水晶体は光を屈折させ、網膜に焦点を結ばせることで光の通過経路の主要部分を構成する。選びやすい理由:レンズの役割があるため、光の通過に直接関与すると判断しやすい。混同注意:瞳孔や角膜といった、より手前の光の通路と混同することがある。
国試ポイント
眼球の各部位の名称と、それぞれの主要な機能(特に光の通路に関わるもの、屈折に関わるもの、保護に関わるもの)を正確に理解しているかが問われる問題です。
混同注意
眼球の構造の中でも、光の「通過経路」と、光の「調節」や「保護」「栄養供給」といった間接的な役割を持つ構造が混同されやすいです。例えば、毛様体は水晶体の調節に関わりますが、光が直接通過するわけではありません。脈絡膜は光の乱反射を防ぎますが、これも通過経路そのものではありません。
次に同じ論点が出たら
光の経路だけでなく、眼房水の産生・排出経路、涙液の産生・排出経路など、体液の経路に関わる眼球の構造も理解しておくことが重要です。
関連知識
光が眼球に入り、網膜に到達するまでの順路:角膜 → 前房(眼房水) → 瞳孔 → 水晶体 → 硝子体 → 網膜。視細胞は網膜に存在し、ここで光が電気信号に変換されます。