在胎40週2日、正常分娩で出生した男児。出生時体重3,300 g、身長48.5 cm。生後1日の体重は3,200 g。バイタルサインは腋窩温37.2°C、呼吸数70/分、心拍数130/分。出生後24時間までに、排尿が1回、排便が1回みられた。 児の状態で正常から逸脱しているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
新生児の正常な呼吸数は一般的に30〜60回/分とされています。選択肢2の呼吸数68回/分は、この正常範囲を上回るため、頻呼吸として異常と判断されます。他の選択肢は、それぞれ新生児の正常範囲内の数値を示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 児の腋窩温は37.2℃で、新生児の正常範囲(36.5〜37.5℃)内です。正しくは:この数値は正常であるため、修正の必要はありません。選びやすい理由:新生児の体温は変動しやすいため、少しでも高いと感じると異常と捉えがちですが、正常範囲内です。混同注意:微熱と区別しにくいかもしれませんが、新生児の正常範囲内であることを理解しておく必要があります。
- 2. 正解。児の呼吸数は70/分です。新生児の正常な呼吸数は40〜60/分であり、60/分を超えているため多呼吸と判断され、正常から逸脱しています。正しくは:呼吸数が60回/分以下であれば正常範囲内と考えられます。選びやすい理由:新生児の呼吸は大人よりも速いため、多少速くても見過ごされがちですが、明確に基準値を超えています。混同注意:新生児の不規則な呼吸パターンと混同しやすいかもしれませんが、回数としての基準値は重要です。
- 3. 児の心拍数は130/分で、新生児の正常範囲(120〜160/分)内です。正しくは:この数値は正常であるため、修正の必要はありません。選びやすい理由:大人の基準と比べて速いため、異常に感じやすいですが、新生児の正常範囲内です。混同注意:頻脈と区別しにくいかもしれませんが、新生児は安静時でも心拍数が高いことを理解する必要があります。
- 4. 新生児の初回排尿は通常生後24時間以内にみられます。出生後24時間までに排尿が1回あれば正常です。正しくは:この数値は正常であるため、修正の必要はありません。選びやすい理由:排尿回数が少ないと感じるかもしれませんが、目安の範囲内であり、異常を疑うほどではありません。混同注意:脱水と混同しやすいかもしれませんが、6回は目安として十分な回数です。
- 5. 胎便の初回排泄は通常生後24時間以内にみられます。出生後24時間までに排便が1回あれば正常です。正しくは:この数値は正常であるため、修正の必要はありません。選びやすい理由:排便回数が少ない、または多いと感じるかもしれませんが、新生児では幅広い範囲が正常とされます。混同注意:下痢や便秘と混同しやすいかもしれませんが、回数だけで判断せず、性状も考慮に入れる必要があります。
国試ポイント
新生児の正常なバイタルサイン(体温、呼吸数、心拍数、排泄回数)の基準値を正確に理解しているかを問う問題です。特に、成人の基準値との違いを把握しているかが重要です。
混同注意
新生児は生理的に大人のバイタルサインとは異なる基準値を持つため、大人の基準値を当てはめてしまうと誤った判断をしかねません。また、排泄回数については個人差や日齢による変化も考慮に入れる必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、バイタルサインの数値だけでなく、新生児特有の徴候(陥没呼吸、呻吟、チアノーゼなど)や、日齢による基準値の変化(例:出生直後と生後数日後)も考慮して判断できるかを確認します。
関連知識
新生児のバイタルサインの正常値とその観察項目。新生児仮死の評価(アプガースコア)や、新生児特有の生理的変化(生理的体重減少、生理的黄疸など)。