水痘の症状はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
水痘は水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症で、特徴的な症状は全身に現れる発疹です。発疹は紅斑として始まり、丘疹、水疱、膿疱、痂皮へと段階的に変化します。特に水疱形成が水痘の診断において非常に重要です。設問の選択肢3「紅斑から始まり水疱へと変化する」は、水痘の典型的な発疹の経過を正確に記述しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 耳下腺の腫脹は水痘の典型的な症状ではなく、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などで見られます。正しくは:耳下腺が腫れる→発熱と全身の発疹が見られる選びやすい理由:発熱を伴うため、一般的な炎症反応として誤解する可能性がある。混同注意:他の感染症(例:おたふくかぜ)の症状と混同しやすい。
- 2. 両頬にびまん性に広がる紅斑は、伝染性紅斑(りんご病)の典型的な症状であり、水痘とは異なります。正しくは:両頬全体に広がる紅斑が出る→全身に多様な形態の発疹が出現する。選びやすい理由:発疹性の疾患であるため、広範囲の紅斑と結びつけてしまう可能性がある。混同注意:伝染性紅斑(りんご病)の症状と混同しやすい。
- 3. 正解。水痘(水ぼうそう)は、最初に全身に紅斑が出現し、それが丘疹、水疱、膿疱、そして痂皮へと段階的に変化していく多形性の発疹が特徴です。特に水疱形成が診断の決め手となります。
- 4. 解熱前後に斑状丘疹性発疹が出現するのは突発性発疹の典型的な症状であり、水痘の発疹は発熱とほぼ同時か少し遅れて出現し、水疱形成を伴います。正しくは:熱が下がる前後に斑状丘疹性発疹が現れる→発熱と同時に全身に多形性の発疹が出現する。選びやすい理由:熱と発疹が関係する疾患であるため、関連付けてしまう可能性がある。混同注意:突発性発疹や麻疹などの他の発疹性疾患の症状と混同しやすい。
国試ポイント
水痘の主要な症状である発疹の経過(紅斑→丘疹→水疱→膿疱→痂皮)と、他の発疹性疾患(流行性耳下腺炎、伝染性紅斑、突発性発疹など)の症状を明確に区別できるかが問われています。各疾患の典型的な症状を理解しておくことが重要です。
混同注意
麻疹、風疹、伝染性紅斑、突発性発疹など、小児期に多い他の発疹性疾患の症状と混同しやすいため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
この発疹に対して、どのような看護介入が必要となるか。
関連知識
水痘は空気感染、飛沫感染、接触感染で広がり、非常に感染力が強いです。ワクチンの接種が予防に有効であり、感染時はアシクロビルなどの抗ウイルス薬が用いられることがあります。発疹の時期には、かゆみに対する対症療法も重要です。