疾患と原因となる生活習慣の組合せで適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
心筋梗塞と長時間労働の組み合わせが適切です。長時間労働による慢性的なストレスは、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高め、これらが心筋梗塞を含む循環器疾患の主要な危険因子となります。過労死等防止対策推進法でも、過労死等の原因として長時間労働が挙げられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 過剰な飲酒は一般的に血圧を上昇させるリスク因子であり、低血圧の原因とは考えにくいです。慢性的なアルコール摂取は高血圧を引き起こすことが知られています。正しくは:高血圧症 — 過剰な飲酒選びやすい理由:飲酒が何らかの循環器系疾患に関わるという漠然とした知識から選んでしまう可能性があります。混同注意:飲酒が一時的に血管を拡張させ血圧を低下させることもありますが、慢性的な影響としては高血圧を招きます。急性的な影響と慢性的な影響を混同しやすいです。
- 2. 正解。長時間労働は、精神的・身体的ストレスを増大させ、喫煙・高血圧・脂質異常症などのリスクを悪化させることで、心筋梗塞を含む循環器疾患のリスクを高めることが多くの研究で示されています。過労死などの問題にも関連しています。選びやすい理由:ストレスが心臓に悪いという一般的な認識と合致するため、選びやすいでしょう。混同注意:直接的な原因ではなく、間接的なリスク因子である点を理解しておく必要があります。
- 3. 悪性中皮腫の主な原因はアスベスト(石綿)への曝露であり、喫煙は直接的な原因ではありません。ただし、喫煙はアスベスト曝露による肺がんのリスクを相乗的に高めることが知られています。正しくは:悪性中皮腫 — アスベスト曝露選びやすい理由:喫煙が多くの肺疾患やがんと関連するため、肺にできるがんの一種である中皮腫も喫煙が原因と誤解しやすいです。混同注意:肺がんと悪性中皮腫の原因を混同しやすいです。肺がんでは喫煙が主要な原因ですが、悪性中皮腫ではアスベストが主要原因です。
- 4. 1型糖尿病は自己免疫疾患であり、膵臓のインスリン分泌細胞が破壊されることで発症します。過食や肥満は2型糖尿病の主要なリスク因子ですが、1型糖尿病とは直接的な関連がありません。正しくは:2型糖尿病 — 過食選びやすい理由:糖尿病と聞くと、多くの人が過食や生活習慣病を連想するため、1型か2型かの区別をせずに選んでしまう可能性があります。混同注意:1型糖尿病と2型糖尿病の原因を混同しやすいです。1型は自己免疫性(遺伝的素因+環境因子)、2型は生活習慣(過食、運動不足、肥満)と遺伝的素因が複雑に絡み合って発症します。
国試ポイント
疾患の原因となる生活習慣についての基本的な知識、特に1型糖尿病と2型糖尿病、悪性中皮腫の原因といった混同しやすいポイントを正確に理解しているかを問う問題です。多因子が関わる疾患では、主要な原因を特定できることが重要です。
混同注意
1型糖尿病と2型糖尿病の原因、悪性中皮腫と肺がんの原因、飲酒による血圧への影響(急性vs慢性)
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、主要な疾患とそれに対する主な生活習慣上のリスク因子や原因物質の組み合わせが問われるでしょう。特に、紛らわしい病型(例: 糖尿病の1型と2型)や、原因物質が特定の疾患に強く関連するもの(例: アスベストと中皮腫)に注意が必要です。
関連知識
生活習慣病の主な種類とそのリスク因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満など)、各種疾患の疫学的要因、職業性疾患、公衆衛生と健康増進の観点。