精神障害者保健福祉手帳で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
精神障害者保健福祉手帳の所持者は、所得税や住民税の障害者控除の対象となります。これは、障害を持つ人々への経済的支援策の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 精神障害者保健福祉手帳の交付対象は、精神疾患により長期にわたり日常生活または社会生活に制約がある方です。知的障害は単独では対象にならず、精神疾患を伴う場合に限り対象となります。正しくは:知的障害は単独では交付対象ではありません。選びやすい理由:知的障害も広義の精神的な障害と捉えられるため、対象となりそうだと誤解しやすい。混同注意:療育手帳と混同しやすい。
- 2. 正解。精神障害者保健福祉手帳を持つ人は、所得税や住民税において障害者控除の対象となります。これにより、税負担が軽減されます。
- 3. 精神障害者保健福祉手帳の交付自体が生活保護費の支給開始に直結するわけではありません。生活保護の受給には、世帯の収入や資産が国の定める基準を下回ることなど、別途厳格な要件があります。正しくは:手帳の交付と生活保護費の支給開始は直接関係ありません。選びやすい理由:障害者手帳を持つことで経済的支援を受けられるという連想から、生活保護に繋がると考えやすい。混同注意:障害年金や他の手当と混同しやすい。
- 4. 精神障害者保健福祉手帳の交付対象は、精神疾患により長期にわたり(原則として初診日から6か月以上経過していること)日常生活または社会生活に制約がある方です。「永続的に続く」という厳密な条件ではなく、病状の変化や回復の可能性があっても、一定期間障害の状態が継続していれば対象となり得ます。正しくは:障害が長期にわたって継続する人が対象です。選びやすい理由:重度の障害を想起させる「永続的」という言葉が、手帳の交付要件として適切に思える。混同注意:身体障害者手帳など、他の障害者手帳の認定基準と混同しやすい。
国試ポイント
精神障害者保健福祉手帳の制度内容、特にその目的と、具体的なメリットや適用範囲について正確に理解しているかが問われています。他の手帳制度との違いや、誤解されやすい点(例:知的障害の扱い、生活保護との関係)も重要です。
混同注意
精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、身体障害者手帳の各制度の対象者、申請要件、および受けられるサービスや控除について混同しやすい。特に、知的障害と精神障害の区分けは注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
精神障害者保健福祉手帳の申請手続き、更新要件、および具体的な申請窓口(市町村の担当課など)について確認する。また、精神障害者に対する他の支援制度(例:自立支援医療、障害年金)との連携についても学習する。
関連知識
精神障害者保健福祉手帳の他にも、障害者総合支援法に基づくサービス、精神医療にかかる医療費助成(自立支援医療制度)、障害年金制度など、精神障害者が利用できる様々な支援制度があります。それぞれの制度の目的、対象者、申請手続き、得られる支援内容を体系的に理解することが重要です。