角加速度を感知するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
半規管は内耳の平衡器の一つであり、内部のリンパ液と有毛細胞を持つクプラの動きによって、頭部の回転運動、すなわち角加速度を感知する専門的な器官です。3つの半規管が互いに直交する位置関係にあるため、あらゆる方向への回転運動に対応できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 耳管は中耳と鼻咽腔を繋ぎ、中耳圧を調整する機能を持っています。平衡感覚や角加速度の感知には直接関与しません。正しくは:耳管は中耳圧の調整に関与します。選びやすい理由:耳の一部なので、平衡感覚と関連があるように感じるかもしれませんが、機能が異なります。混同注意:平衡感覚器全般の名称や機能と混同しやすいです。
- 2. 前庭(卵形嚢と球形嚢)は直線加速度や重力方向を感知する部位です。角加速度の感知は半規管の役割です。正しくは:前庭は直線加速度や頭部の傾き(重力方向)を感知します。選びやすい理由:前庭は平衡感覚を司る重要な部位なので、角加速度も感知するように誤解されやすいです。混同注意:前庭と半規管の役割が混同されやすいです。どちらも内耳の平衡器ですが、感知する刺激の種類が異なります。
- 3. 耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)は鼓膜の振動を内耳に伝えることで聴覚に関与します。平衡感覚や角加速度の感知機能はありません。正しくは:耳小骨は音の振動を内耳に伝達し、聴覚に関与します。選びやすい理由:耳の構造の一部であり、重要な働きを持つため、広範な機能を持つように感じるかもしれませんが、役割は聴覚に特化しています。混同注意:内耳の構造(蝸牛、前庭、半規管)の機能と、中耳の耳小骨の機能が混同されやすいです。
- 4. 正解。半規管は内耳にある三つの半円形の管で、内部のリンパ液の動きとクプラの変位により、頭部の回転運動(角加速度)を感知する役割を担っています。これにより、平衡感覚が維持されます。
国試ポイント
内耳の平衡感覚器である前庭と半規管の、それぞれが感知する刺激の種類(直線加速度・重力と角加速度)を正確に理解しているかを問う問題です。耳の各部位の機能の区別も重要です。
混同注意
前庭(直線加速度、重力)と半規管(角加速度)の機能。また、耳管(中耳圧調整)や耳小骨(聴覚伝達)など、耳の他の部位の機能との混同。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、「直線加速度を感知するのはどれか」「頭部の傾きを感知するのはどれか」といった、前庭の機能に関する問題が出題される可能性があります。また、平衡感覚の維持に関わる神経(前庭神経)や中枢(小脳)についても問われるかもしれません。
関連知識
内耳には蝸牛(聴覚)、前庭(直線加速度・重力)、半規管(角加速度)があります。これらをまとめて平衡聴覚器と呼びます。前庭の卵形嚢と球形嚢は、それぞれ水平方向および垂直方向の直線加速度を感知します。