Aさん(80歳、女性)は1人暮らしで、在宅酸素療法〈HOT〉を受けている。訪問看護師はAさんに停電時を想定した避難行動の指導を行うことにした。Aさんの停電時の避難行動で優先度が高いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Aさんは在宅酸素療法を実施中であり、酸素濃縮器は電力で稼働します。停電時は酸素供給が途絶えるため、生命維持のために速やかに携帯用酸素ボンベに切り替え、酸素供給を維持することが最優先されます。低酸素状態は意識障害や心停止に至る可能性があるため、迅速な対応が求められます。
選択肢ごとの解説
- 1. 電気のブレーカー遮断は、通電火災防止や復旧後の機器保護のために必要ですが、酸素供給の維持に比べると優先度は低いです。Aさんの生命維持に直接関わる行動ではありません。正しくは:ブレーカー遮断は、酸素供給の確保の後に、余裕があれば行うべき行動です。選びやすい理由:停電時の一般的な安全確保行動として認識されているため。混同注意:一般的な停電時の対応
- 2. 玄関のドア開放による避難経路確保は、火災や地震などの災害時に避難を要する場合に重要ですが、停電のみであれば直ちに避難が必要となるわけではありません。まずは酸素供給の確保が優先されます。正しくは:避難経路確保は、避難が必要な状況になった際に重要ですが、まずは生命維持が優先されます。選びやすい理由:災害時の安全確保行動として、避難経路の確保が重要であると認識されているため。混同注意:一般的な災害時の避難行動
- 3. 訪問看護ステーションへの連絡は重要ですが、停電により酸素供給が途絶えている状況では、連絡を待つ間にAさんの生命が危険に晒される可能性があります。まずは自身で酸素供給を確保する行動が最優先です。正しくは:連絡は、自身で酸素供給を確保した後に、支援を求めるために行うべきです。選びやすい理由:困った時に専門職に相談するという一般的な対応として選びやすいため。混同注意:緊急時の連絡体制の重要性
- 4. 正解。Aさんは在宅酸素療法を実施中であり、酸素濃縮器は電力で稼働します。停電時は酸素供給が途絶えるため、生命維持のために速やかに携帯用酸素ボンベに切り替え、酸素供給を維持することが最も優先されます。選びやすい理由:問題文の状況(HOT中、停電)から直接的に必要な行動であるため。
国試ポイント
在宅酸素療法中の患者に対する緊急時の対応、特に停電時の酸素供給確保の優先順位を理解しているかが問われます。
混同注意
緊急時の行動順序。一般的な災害対策と生命維持のための医療的処置の優先順位。
次に同じ論点が出たら
在宅医療を受けている患者の緊急時対応計画に関する問題が出題された場合、まず生命維持に直結する処置が何かを確認し、その対応が最優先されると判断します。
関連知識
在宅酸素療法中の患者への指導内容(機器の操作方法、緊急時対応計画、災害対策)、携帯用酸素ボンベの使用方法と残量確認、電源供給が途絶えた際の代替手段(予備バッテリー、発電機など)。