障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律〈障害者総合支援法〉における地域移行支援について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
地域移行支援は、障害者総合支援法に基づき、障害者が地域で自立した生活を送ることを目的とした支援です。特に精神科病院などに長期入院している患者や施設に入所している障害者が地域生活へ移行できるよう、住居の確保や地域生活への移行に関する相談、必要なサービス利用の調整、関係機関との連絡調整などを包括的に支援し、退院・退所を促進します。
選択肢ごとの解説
- 1. 地域移行支援は就労の有無に関わらず、地域生活への移行を支援するものであり、就労を前提とするものではない。正しくは:就労の有無に関わらず、地域生活への移行を支援する。選びやすい理由:障害者総合支援法には就労支援サービス(就労移行支援、就労継続支援など)も含まれるため、関連するサービスとして混同しやすい。混同注意:就労移行支援や就労継続支援
- 2. 緊急時の対応や訪問を行うのは地域定着支援の役割である。地域移行支援は地域生活へ移行するまでの準備段階を支援する。正しくは:緊急時の対応や訪問を行うのは地域定着支援である。選びやすい理由:地域での生活を支援するサービスであるため、緊急時対応も含まれると誤解しやすい。地域移行支援と地域定着支援は連続性があるため混同されやすい。混同注意:地域定着支援
- 3. 正解。地域移行支援は、精神科病院等に入院している精神障害者や障害者支援施設等に入所している障害者が、地域での生活へ移行できるよう支援し、退院・退所を促進することを目的とする。よって、本選択肢は正しい。選びやすい理由:問題文に最も直接的に関連する選択肢であるため、正しいと判断しやすい。
- 4. 地域移行支援の利用に精神保健福祉手帳の申請は必須ではない。サービスの利用は障害支援区分や医師の意見書などに基づいて判断される。正しくは:精神保健福祉手帳の申請は必須ではない。サービスの利用は障害支援区分や医師の意見書などに基づいて判断される。選びやすい理由:精神障害者が多く利用するサービスであるため、精神保健福祉手帳との関連があると考えやすい。手帳が障害者サービス利用の前提条件となる場合もあるため、誤解されやすい。混同注意:精神保健福祉手帳の申請条件や他のサービス利用時の要件
- 5. 地域移行支援の対象は、病院や施設から地域生活へ移行する者であり、すでに一人で暮らしている精神障害者は地域定着支援の対象となる場合がある。正しくは:対象は病院や施設から地域生活へ移行する者である。すでに一人で暮らしている精神障害者は地域定着支援の対象となる場合がある。選びやすい理由:精神障害者の地域生活支援という点で類似しており、対象者のイメージが重なりやすい。一人暮らしの支援も含まれると誤解しやすい。混同注意:地域定着支援
国試ポイント
障害者総合支援法における地域移行支援の目的と対象を理解しているかが問われる。特に長期入院・入所している障害者の地域生活への移行促進が重要。
混同注意
地域移行支援と地域定着支援、就労移行支援など、障害者総合支援法の他サービスとの区別が混同しやすい。それぞれのサービスの目的と対象の違いを明確に理解する必要がある。
次に同じ論点が出たら
障害者総合支援法における地域移行支援の目的が「長期入院患者等の地域移行の促進」であるか否かを確認する。
関連知識
障害者総合支援法の自立支援給付の種類(介護給付、訓練等給付、地域生活支援事業)と、それぞれの事業内容。特に地域生活支援事業に含まれる地域移行支援、地域定着支援、相談支援の具体的な内容。