開頭術を受けた患者の看護で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
開頭術後は、手術部位からの細菌感染により髄膜炎を発症するリスクがあります。髄膜炎の主な症状には発熱、項部硬直、強い頭痛、嘔吐などがあり、これらの兆候を早期に発見し、適切な対応をとることが患者の予後を左右するため、注意深い観察が不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. 開頭術後は、頭蓋内圧亢進予防のため、頭部を30度程度の挙上位に保つのが一般的です。水平位は頭蓋内圧を上昇させるリスクがあります。正しくは:頭部を30度程度挙上し、頸部の屈曲を避ける。選びやすい理由:安静にさせるという一般的なイメージから、水平位が良いと誤解しやすいかもしれません。混同注意:安静臥床と頭部挙上安静の区別。
- 2. 緩下薬は排便時のいきみを軽減し、頭蓋内圧上昇を予防するために、むしろ積極的に使用が検討されます。禁忌ではありません。正しくは:排便時のいきみによる頭蓋内圧上昇を避けるため、緩下薬の使用を検討する。選びやすい理由:薬の副作用や術後合併症を過度に懸念し、薬の使用を避けがちだと誤解する可能性があります。混同注意:他の薬剤の禁忌事項との混同。
- 3. 正解。開頭術は頭蓋内への侵襲を伴うため、術後感染症として髄膜炎を発症するリスクがあります。発熱、項部硬直、頭痛、嘔吐などの症状を早期に発見することは非常に重要です。
- 4. 術後の飲食開始時期は患者の状態によりますが、通常は術後数日中に経口摂取を開始することが多く、数週間の絶飲食は一般的ではありません。長期の絶飲食は栄養状態の悪化や合併症のリスクを高めます。正しくは:術後の意識状態や嚥下機能を確認し、医師の指示に基づき、可能であれば早期に経口摂取を開始する。選びやすい理由:術後の安静や感染予防のため、飲食を厳しく制限するイメージを持つかもしれませんが、過度な制限は不適切です。混同注意:他の消化器外科手術後の絶飲食期間との混同。
国試ポイント
開頭術後の看護において、特に注意すべき合併症とその観察項目が問われています。術後管理の基本である頭蓋内圧管理、感染予防、排泄管理、栄養管理に関する知識が総合的に試されています。
混同注意
開頭術後の看護では、頭蓋内圧亢進症状と髄膜炎症状が混同されやすいですが、それぞれに特有の観察点があります。また、術後の安静や制限について、一般的なイメージで判断せず、医学的な根拠に基づいて理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次に開頭術後の問題が出たら、呼吸管理、意識レベルの評価、麻痺の有無、ドレーン管理、合併症(痙攣、脳浮腫、出血、水頭症など)への対応について確認する。
関連知識
頭蓋内圧亢進症状(意識レベルの変化、瞳孔不同、麻痺、クッシング現象など)、髄膜炎の診断(髄液検査)、感染予防策(無菌操作、抗生剤使用)、術後リハビリテーションの重要性。