成人の正常な赤血球の説明で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
赤血球の主な役割は、ヘモグロビンを介して酸素を肺から全身の組織へ運び、二酸化炭素を組織から肺へ運ぶガス交換を行うことです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正常な赤血球は、中央部がへこんだ円盤状(両凹円盤状)の形をしています。球状ではありません。正しくは:細胞の形は両凹円盤状である。選びやすい理由:細胞の形が血液の機能に重要であることは認識していても、具体的な形状を誤解していると選択してしまう可能性があります。混同注意:「細胞」という言葉から、一般的な動物細胞のような球形を想像してしまうことがあります。しかし、赤血球は酸素運搬に適応した特殊な形状をしています。
- 2. 古くなった赤血球の主な破壊場所は脾臓や肝臓です。腎臓は血液のろ過や尿生成に関わりますが、赤血球の破壊を主に行う臓器ではありません。正しくは:脾臓や肝臓で破壊される。選びやすい理由:腎臓が血液中の老廃物を処理する臓器であるため、赤血球の破壊にも関わると誤解する可能性があります。混同注意:腎臓と血液の関係性(例:エリスロポエチンの産生)はありますが、赤血球の破壊部位とは異なります。臓器の機能を混同しやすい点です。
- 3. 赤血球の寿命は約120日(4か月)です。60日は短すぎます。正しくは:およそ120日の寿命を持つ。選びやすい理由:具体的な数値を問われる問題で、おおよその期間を覚えているものの、正確な日数を把握していない場合に選びがちです。混同注意:血液細胞の種類によって寿命は異なります(例:血小板は約10日、顆粒球は数時間~数日)。赤血球の寿命が比較的長いことを理解していても、具体的な日数を混同する可能性があります。
- 4. 正解。赤血球に含まれるヘモグロビンは、肺で酸素と結合し、全身の組織へ酸素を運搬する重要な役割を担っています。これは赤血球の主要な機能です。正しくは:酸素の運搬を担っている。選びやすい理由:この選択肢は非常に基本的な知識であり、迷う点は少ないですが、他の選択肢に紛らわしい情報があると一時的に自信がなくなる可能性はあります。混同注意:赤血球の機能は多岐にわたると考えがちですが、最も中心的で特徴的な機能が酸素運搬であることを明確に理解しておく必要があります。
国試ポイント
本問は、赤血球の基本的な構造、機能、寿命、および破壊場所に関する知識を問うものです。看護師として、患者の血液検査データや貧血などの病態を理解する上で、赤血球の生理的特徴は必須の知識となります。
混同注意
赤血球の形状(両凹円盤状)、寿命(約120日)、主な破壊場所(脾臓、肝臓)が、それぞれ他の細胞や臓器の機能と混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
赤血球に関する基本的な知識が問われる問題に対して、正しい情報を選択できるか。
関連知識
赤血球の産生(造血機能、エリスロポエチン)、ヘモグロビンの構造と機能、貧血の種類と原因、血液型(赤血球表面の抗原)についても理解を深めると良いでしょう。