医療職や介護職の業務で法律に規定されているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
臨床検査技師は、臨床検査技師等に関する法律に基づき、医師の具体的な指示の下で採血を行うことが可能です。これは法律で明確に定められた業務範囲です。
選択肢ごとの解説
- 1. 介護福祉士の業務は、身体介護や生活援助が中心であり、診療の補助行為である訪問看護は含まれません。訪問看護は、医師の指示に基づき、看護師が行う業務です。正しくは:介護福祉士は、利用者の自宅で身体介護や生活援助を提供できる。選びやすい理由:在宅医療・介護の現場で多職種連携が進んでいるため、介護福祉士も幅広い業務を行うと誤解しやすい。混同注意:介護福祉士の業務内容と、訪問看護師の業務内容。
- 2. 薬剤師の業務は、医師の処方箋に基づき医薬品を調剤することであり、自ら薬を処方することはできません。薬の処方は医師のみに許された行為です。正しくは:薬剤師は、医師の処方箋に基づいて薬を調剤できる。選びやすい理由:薬の専門家であるため、処方に関する権限もあると誤解しやすい。混同注意:薬剤師の調剤権と医師の処方権。
- 3. 正解。臨床検査技師等に関する法律(第2条、第20条の2)により、臨床検査技師は医師の具体的な指示のもと、採血を行うことが認められています。特に肘静脈からの採血は、臨床検査技師の業務として一般的に行われます。正しくは:正しい選択肢のため、修正は不要です。選びやすい理由:他の医療職でも採血を行うため、限定的な業務ではないように見えるかもしれない。混同注意:採血行為が医師や看護師だけでなく、他の医療専門職にも許されている範囲。
- 4. 医療法(第10条)において、病院の管理者は原則として医師でなければならないと定められています。例外規定もありますが、基本的には医師が管理者となります。正しくは:病院の管理者は原則として医師でなければならない。選びやすい理由:看護師が管理職として病院内で重要な役割を担うことは多いため、最高責任者も可能だと誤解しやすい。混同注意:看護師の管理職業務と、病院の最高管理者としての法的位置づけ。
- 5. 診療放射線技師の業務は、医師の指示に基づき放射線検査を実施することであり、検査結果を診断することは含まれません。診断は医師のみが行う行為です。正しくは:診療放射線技師は、医師の指示に基づきX線撮影などの放射線検査を実施できる。選びやすい理由:X線画像の専門家であるため、診断も行えると誤解しやすい。混同注意:診療放射線技師の検査業務と、医師の診断業務。
国試ポイント
医療・介護関連職種の業務範囲について、各職種が根拠とする法律(医師法、保健師助産師看護師法、薬剤師法、臨床検査技師等に関する法律、医療法など)の規定を正確に理解しているかを問う問題です。特に、他職種との境界領域や、特定の行為が誰に許されているか(独占業務)が頻出論点です。
混同注意
各医療職種の専門性とその法律上の業務範囲。特に、一部の行為(例:採血)が複数の職種に認められている場合の条件。
次に同じ論点が出たら
今後も、医療・介護従事者のそれぞれの専門職の法的業務範囲を問う問題が出ると予想されます。特に、医師の指示が必要な行為、独占業務、そして法改正によって業務範囲が拡大・変更された職種について注意深く学習する必要があります。
関連知識
医師法、保健師助産師看護師法、薬剤師法、臨床検査技師等に関する法律、理学療法士及び作業療法士法、介護福祉士及び社会福祉士法、医療法。