充塡された酸素ボンベの保管方法で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
酸素はそれ自体が燃えることはありませんが、燃焼を非常に活発に促進する性質(助燃性)を持っています。そのため、酸素ボンベが保管されている場所で火気を使用すると、小さな火種であっても大規模な火災に発展する危険性が極めて高くなります。安全管理上、酸素ボンベの保管場所は「火気厳禁」を徹底することが最も重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 酸素ボンベは倒れると危険なため、必ず立てて固定して保管する必要があります。横向きに保管すると、バルブ部分に衝撃が加わりやすくなったり、安定性が損なわれたりする可能性があります。正しくは:転倒防止策を講じて立てて保管する。選びやすい理由:スペース効率を考えると横置きの方が良いと考えるかもしれないが、安全性よりも優先されるものではない。混同注意:液体窒素などの低温ガスボンベの一部は横置きが推奨される場合もあるが、酸素ボンベは高圧ガス容器であり、一般的な取り扱いが異なる。
- 2. 正解。酸素はそれ自体は燃えませんが、燃焼を激しく促進する性質(助燃性)があります。そのため、火気の近くに置くと、小さな火源でも火災が拡大する危険性が非常に高まります。選びやすい理由:酸素が燃えると思い込む間違いもあるが、助燃性であることを理解していれば正しく判断できる。混同注意:可燃性ガス(アセチレン、プロパンなど)と混同し、酸素自体が燃焼すると誤解する。酸素は不燃性だが助燃性である点が重要。
- 3. 酸素ボンベのバルブは、使用時以外は完全に閉めて保管するのが原則です。バルブが開いていると、ガスが漏洩し、周囲の酸素濃度が上昇して火災の危険性が高まるだけでなく、ボンベ内のガスが減少し、必要な時に使用できなくなる可能性があります。正しくは:バルブは閉めた状態で保管する。選びやすい理由:次に使う時に開ける手間を省きたいと考えるかもしれないが、安全管理上許されない。混同注意:医療ガス配管システムと混同し、常に供給されている状態をイメージするかもしれないが、ボンベ単体での保管は閉鎖が原則。
- 4. 酸素ボンベは高圧ガス容器であり、直射日光が当たると内部のガスの温度が上昇し、それに伴って内圧も上昇します。高圧ガス容器の圧力上昇は、破損や爆発の危険性を高めるため、温度変化の少ない冷暗所での保管が適切です。正しくは:直射日光を避け、温度変化の少ない冷暗所で保管する。選びやすい理由:日当たりの良い場所は清潔で換気が良いイメージがあるかもしれないが、高圧ガス容器の保管には適さない。混同注意:一般的な物品の乾燥や清潔さを保つための保管方法と混同する。高圧ガス容器の保管には特別な配慮が必要。
国試ポイント
医療ガス、特に酸素ボンベの安全な取り扱いと保管に関する基本的な知識が問われています。酸素の助燃性という特性を理解しているか、高圧ガス容器としての危険性を認識しているかがポイントです。
混同注意
酸素ボンベの保管場所に関して、可燃性ガスボンベ(プロパンガスなど)の保管と混同しないように注意が必要です。可燃性ガスは火源自体となりえますが、酸素は助燃性であるという違いがあります。また、一般的な物品の保管方法と高圧ガス容器の保管方法を区別できる必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に類似の論点が出た場合は、単に「火気厳禁」だけでなく、酸素の助燃性という特性がなぜ火気厳禁につながるのか、より深く理解しているかを問う問題が出る可能性があります。また、高圧ガス容器の管理全般(温度管理、転倒防止、バルブ操作など)に関する知識も問われるでしょう。
関連知識
医療ガス安全管理責任者の役割、ボンベの色分け(酸素は黒)、残量計の確認方法、ボンベの転倒防止策、ボンベ運搬時の注意点、液化酸素貯槽の安全管理。