新生児の呼吸の生理的特徴で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
新生児の呼吸中枢はまだ未熟であるため、呼吸と短時間の無呼吸を繰り返す周期性呼吸が生理的に見られることがあります。これは特に早産児で顕著ですが、正期産児でも観察されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 新生児の肺のガス交換面積は成人よりもはるかに小さいです。肺胞の数も少なく、機能も未熟なため、ガス交換能力は限定的です。正しくは:新生児の肺におけるガス交換面積は成人よりも小さい。選びやすい理由:成長とともに増加するという考え方から、大きいと誤解する可能性がある。混同注意:新生児の呼吸は活発な印象があるため、ガス交換効率が良いと錯覚しがち。
- 2. 正解。新生児、特に未熟児では、呼吸と無呼吸が短時間(数秒から10秒程度)で交互に現れる周期性呼吸がよくみられます。これは呼吸中枢の未熟性による生理的な特徴です。選びやすい理由:周期性呼吸を異常と捉えがちだが、新生児期には生理的な範囲で認められることがある。混同注意:無呼吸と混同しやすいが、周期性呼吸は通常短い無呼吸期(10秒未満)と規則的な呼吸期の繰り返しであり、チアノーゼや徐脈を伴わない場合は生理的とされる。
- 3. 新生児の呼吸は主に横隔膜の動きによる腹式呼吸が主体です。胸郭の筋肉や肋骨の骨格が未熟なため、胸式呼吸は補助的です。正しくは:新生児の呼吸は腹式呼吸が主体である。選びやすい理由:胸郭が小さく、一生懸命呼吸しているように見えるため、胸を大きく動かしていると誤解しやすい。混同注意:呼吸が速いため、胸郭全体を使っているように見えがち。
- 4. 新生児は通常、鼻呼吸が主体です。口呼吸は、鼻閉などの異常がない限りあまり見られません。新生児は母乳を吸う際に鼻で呼吸する必要があります。正しくは:新生児の呼吸は鼻呼吸が主体である。選びやすい理由:泣くときや息が荒いときに口を開けているのを見て、口呼吸が多いと誤解する可能性がある。混同注意:大人が口呼吸をすることがあるため、新生児もそうだと考えてしまう。
国試ポイント
新生児の生理的特徴、特に呼吸器系の未熟性とそれに関連する現象について理解しているかが問われます。正常な範囲と異常な状態の区別が重要です。
混同注意
新生児の無呼吸は病的状態を示すこともありますが、生理的な周期性呼吸は短時間の無呼吸でチアノーゼなどを伴わないため区別が必要です。問題文では「生理的特徴」と明示されているため、この点を考慮する必要があります。
次に同じ論点が出たら
周期性呼吸が生理的範囲を超えた場合(無呼吸の持続時間が長い、チアノーゼを伴うなど)には、どのような対応が必要となるかを判断できるか。
関連知識
新生児の呼吸数(正常範囲)、呼吸器系の構造的・機能的特徴(肺胞の数、肋骨の可動性、横隔膜の重要性)、呼吸障害の兆候(陥没呼吸、鼻翼呼吸、呻吟など)。