スピリチュアルな苦痛はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
スピリチュアルな苦痛とは、人生の意味や目的、自己の存在意義といった根源的な問いに関する苦悩を指します。選択肢4は、人生の価値を見失い苦悩するという記述であり、まさにスピリチュアルな側面からの苦痛を示しています。他の選択肢は、それぞれ身体的、社会・経済的、心理的苦痛に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 創部痛は身体的苦痛であり、身体的な感覚に関連する痛みです。正しくは:身体的苦痛である。選びやすい理由:痛みは苦痛の一種であるため、混同しやすい。しかし、身体的な痛みはスピリチュアルな苦痛とは区別される。混同注意:身体的苦痛とスピリチュアルな苦痛の区別
- 2. 社会的役割の喪失は、社会・経済的苦痛に分類されます。自己の役割遂行能力に関する苦痛です。正しくは:社会・経済的苦痛である。選びやすい理由:役割を失うことが自己の存在意義に影響するため、スピリチュアルな要素と捉えがちだが、直接的な苦痛は社会的側面に起因する。混同注意:社会・経済的苦痛とスピリチュアルな苦痛の区別
- 3. 治療の副作用への心配は、心理的苦痛に分類されます。不安や恐れといった感情的な側面に関連します。正しくは:心理的苦痛である。選びやすい理由:漠然とした不安がスピリチュアルな苦悩と似ていると感じるかもしれないが、具体的な治療への心配は心理的な反応として分類される。混同注意:心理的苦痛とスピリチュアルな苦痛の区別
- 4. 正解。人生の価値や意味の喪失は、スピリチュアルな苦痛の典型的な表現です。自己の存在意義や目的に関する内面的な問いかけが含まれます。正しくは:スピリチュアルな苦痛である。選びやすい理由:内面的な感情であるため他の苦痛と区別がつきにくい場合もあるが、人生の意味という根源的な問いがスピリチュアルな側面を示す。混同注意:他の苦痛との境界線が不明瞭な場合がある
国試ポイント
看護師国家試験では、患者の全人的苦痛を理解するために、身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな4つの側面からの苦痛を正確に区別できる知識が求められます。特にスピリチュアルな苦痛は抽象的で理解が難しいため、具体的な事例を通して概念を把握することが重要です。
混同注意
身体的苦痛、心理的苦痛、社会的苦痛との区別。特に心理的苦痛とは境界が曖昧に感じられることもあるが、スピリチュアルな苦痛はより深層的な「意味」や「価値」への問いかけを伴う。
次に同じ論点が出たら
患者が抱える苦痛がどの領域に属するかを判断し、適切なケアを提供するためのアセスメント能力。
関連知識
全人的苦痛(トータルペイン)、ホスピス・緩和ケアにおけるスピリチュアルケアの重要性、死生観、倫理的ジレンマ。