更年期の女性で増加するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
閉経期には卵巣機能が低下し、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少します。これに伴い、視床下部-下垂体系からの負のフィードバックが解除され、脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の分泌が亢進し、血中濃度が増加します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。閉経期には卵巣機能が低下し、エストロゲンの分泌量が減少します。このエストロゲン減少に対する負のフィードバックとして、脳下垂体からの卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が促進され、血中濃度が増加します。正しくは:正しい選択肢です。このままの記載で問題ありません。選びやすい理由:直接的に症状を引き起こすエストロゲンを疑うかもしれませんが、FSHはエストロゲン減少の結果として増加します。混同注意:エストロゲンとの関連性を混同しやすいですが、閉経期ではエストロゲンが低下し、FSHが上昇するというメカニズムを理解することが重要です。
- 2. テストステロンは主に男性ホルモンですが、女性の卵巣や副腎からも少量分泌されます。閉経期に著しく増加することはありません。むしろ、エストロゲンと同様に加齢とともにわずかに減少傾向を示すことがあります。正しくは:「テストステロン」は閉経期に増加するホルモンではありません。選びやすい理由:性ホルモンの一種であるため、更年期と関連があると感じるかもしれませんが、増加する主なホルモンではありません。混同注意:他の性ホルモンとの関連性を考慮する際に、増加するホルモンと減少するホルモンを区別する必要があります。
- 3. プロラクチンは主に乳腺の発育や乳汁分泌を促すホルモンです。閉経期にその血中濃度が特異的に増加することはありません。高プロラクチン血症は別の疾患でみられます。正しくは:「プロラクチン」は閉経期に増加するホルモンではありません。選びやすい理由:特定の生理現象と関連が深いため、更年期のホルモン変化と誤解する可能性があります。混同注意:プロラクチンは妊娠・授乳と関連が深く、閉経期のホルモン変動とは直接的な関連が薄いです。
- 4. エストロゲンは、更年期(閉経期)において卵巣機能の低下に伴い、分泌量が著しく減少するホルモンです。これが更年期症状の主な原因となります。増加するのではなく減少します。正しくは:「エストロゲン」は閉経期に『減少』するホルモンです。選びやすい理由:更年期と強く関連するホルモンであるため、これが変動すると感じやすいですが、実際は減少します。混同注意:更年期におけるホルモン治療(エストロゲン補充療法)があるため、エストロゲン自体が「増加する」と誤解する可能性がありますが、体内で自然に分泌される量は減少します。
国試ポイント
更年期(閉経期)におけるホルモン変動のメカニズム、特に性ホルモンと脳下垂体ホルモンの関係性を理解しているかが問われます。負のフィードバック機構が重要です。
混同注意
更年期に『減少する』ホルモン(エストロゲン)と『増加する』ホルモン(FSH, LH)を混同しやすいです。また、ホルモン補充療法で補充されるホルモンと、体内で自然に増加するホルモンの区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
この知識を応用して、更年期女性の検査データからホルモン状態を判断したり、適切な看護介入を検討したりする問題が出題される可能性があります。
関連知識
更年期症状(ホットフラッシュ、骨粗しょう症、脂質代謝異常など)はエストロゲン減少に起因します。FSH、LHの変動だけでなく、それによる身体への影響も合わせて学習することが望ましいです。