一般の事業所や企業に就労を希望する精神障害者に対して行う支援で、24か月間を原則として就職に必要な訓練や求職活動を行うのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
就労移行支援は、一般企業等での就労を目指す障害者に対し、最長24か月の期間で、就労に必要な知識・能力の習得、職場実習、求職活動の支援、職場定着支援などを行う障害福祉サービスです。設問の「24か月間を原則として就職に必要な訓練や求職活動を行う」という記述に合致するのは就労移行支援です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。就労移行支援は、一般企業等への就職を目指す精神障害者に対し、原則24か月の期間で、就労に必要な知識や能力の向上を図る訓練、職場実習、求職活動の支援、職場定着支援などを行う福祉サービスです。設問の記述と合致しています。選びやすい理由:他の就労支援サービスと混同しやすいですが、期間や目的が異なります。混同注意:就労継続支援A型とB型、自立訓練(機能訓練・生活訓練)と混同されやすいです。
- 2. 自立生活援助は、居宅で単身等で生活する障害者が、地域での自立した生活を送れるよう、必要な情報の提供や助言、相談などを行うサービスであり、就職のための訓練や求職活動を直接的に支援するものではありません。正しくは:地域で自立した生活を送るための相談や支援を行うものです。選びやすい理由:精神障害者の地域生活支援の一部ではあるため、関連サービスとして頭をよぎるかもしれません。混同注意:就労支援ではなく、生活支援サービスである点で異なります。
- 3. ピアサポートは、同じような障害や病気を経験した人(ピアサポーター)が、自身の経験に基づいて、情報提供や精神的な支援を行う活動です。就職に必要な訓練や求職活動を直接的に支援する制度的なサービスとは異なります。正しくは:同じ経験を持つ仲間が支え合う活動や支援です。選びやすい理由:精神障害者の支援において重要な要素ですが、制度的な就労支援サービスとは異なります。混同注意:特定の福祉サービス名称ではなく、支援の形態の一つです。
- 4. 就労継続支援A型は、一般企業等での就労が困難な障害者に対し、雇用契約を結んで働きながら、生産活動の機会を提供し、就労に必要な知識や能力の向上を支援するサービスです。期間の定めはなく、就職に必要な訓練というよりは、働く場を提供しつつ能力向上を目指すものであり、設問の「求職活動を行う」という点も直接の目的とは異なります。正しくは:一般企業等での就労が難しい方に、雇用契約を結びながら働く場を提供し、就労に必要な能力を高める支援です。選びやすい理由:「就労支援」という名称から、混同しやすいですが、目的と形態が異なります。混同注意:一般就労を目的とする就労移行支援とは異なり、雇用契約を結んだ上で支援付きの就労の場を提供するサービスです。就労継続支援B型も異なる目的と形態を持ちます。
国試ポイント
障害者総合支援法に基づく就労系サービスの区別(就労移行支援、就労継続支援A型・B型)を正確に理解しているかが問われています。それぞれのサービスが対象とする人、目的、提供される内容、期間の有無などを明確に区別することが重要です。
混同注意
就労移行支援と就労継続支援A型、B型の違い。それぞれのサービスが提供する支援の内容、対象者、期間、雇用契約の有無などを正確に把握する必要があります。
次に同じ論点が出たら
対象者の状態や希望に応じて、どの就労支援サービスが最も適切かを判断できるか。
関連知識
障害者総合支援法、障害福祉サービスの種類(訓練等給付、自立支援医療など)、地域移行支援、地域定着支援、生活介護、自立訓練(機能訓練・生活訓練)。