老人性皮膚搔痒症の特徴はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
老人性皮膚掻痒症は、加齢に伴う皮膚の乾燥が主な原因で、全身の皮膚に広範囲にかゆみが生じます。特に背部や下腿に好発しますが、病状が進行すると全身性のかゆみとして現れます。選択肢2がこの特徴を適切に述べています。
選択肢ごとの解説
- 1. 水痘(水ぼうそう)の感染歴と関連があるのは、帯状疱疹後神経痛などであり、老人性皮膚掻痒症とは直接的な関連がありません。正しくは:水痘の感染歴と関連があるのは、帯状疱疹後神経痛である。選びやすい理由:皮膚の病気全般に感染症の既往が関連すると誤解するかもしれない。混同注意:水痘と帯状疱疹の関連性、およびそれらが引き起こすかゆみと老人性皮膚掻痒症のかゆみを混同する可能性がある。
- 2. 正解。老人性皮膚掻痒症は、皮膚の乾燥や皮脂腺機能の低下などにより、特定の部位に限らず全身にかゆみが生じることが特徴です。特に背中や下腿など皮脂腺の少ない部位から始まることが多いですが、進行すると全身に広がります。正しくは:この記述は正しい。選びやすい理由:部分的なかゆみから始まることもあるため、全身性であるという点を見落とすかもしれない。混同注意:全身性掻痒と限局性掻痒の区別が曖昧な場合、この選択肢が正しいと判断しにくいかもしれない。
- 3. 老人性皮膚掻痒症の主な原因は、加齢による皮膚の生理的変化(乾燥、皮脂腺機能低下など)であり、特定の外部原因物質を除去するだけでは根本的な治療にはなりません。保湿剤の使用や内服薬による対症療法が中心となります。正しくは:治療は保湿剤の使用や内服薬による対症療法が中心となる。選びやすい理由:アレルギー性皮膚炎など他の皮膚疾患の治療法と混同する可能性がある。混同注意:接触皮膚炎やかぶれなどのアレルギー性皮膚炎と老人性皮膚掻痒症の病態生理を混同する可能性がある。
- 4. 老人性皮膚掻痒症では、一次性の皮膚病変(紅斑や丘疹など)は通常見られません。かゆみのために掻きむしることで、二次的に湿疹化や苔癬化、掻破痕が生じることがあります。記述はむしろ湿疹性皮膚炎の特徴です。正しくは:一次性の紅斑性丘疹は通常見られず、掻破による二次的な皮膚病変が起こる。選びやすい理由:「強いかゆみ」という点で正しいと感じるかもしれないが、紅斑性丘疹は老人性皮膚掻痒症の一次病変ではない。混同注意:原発疹(一次病変)と続発疹(二次病変)の区別がついていない場合、掻破による二次的な丘疹を一次病変と誤解する可能性がある。
国試ポイント
老人性皮膚掻痒症の病態生理と主要症状を理解しているか問う問題です。加齢による皮膚の変化、全身性の掻痒、および一次病変を伴わないことが重要なポイントとなります。
混同注意
アレルギー性皮膚炎(原因物質の除去)、湿疹(紅斑性丘疹)、帯状疱疹後神経痛(水痘の既往)など、他の皮膚疾患の知識と混同しやすい点に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
患者の皮膚の状態を観察し、乾燥の程度、掻破痕の有無、湿疹化の有無などを評価するとともに、かゆみの部位や範囲、増悪因子について詳細に聴取することが重要です。
関連知識
老人性皮膚掻痒症の治療には、保湿剤による皮膚の保護、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服、生活指導(入浴方法、衣類の選択など)が含まれます。