リエゾン精神看護の活動はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
リエゾン精神看護師は、精神科以外の一般病棟に入院している患者の精神的問題に対し、精神医学的知識と看護技術を統合してケアを提供する役割を担います。コンサルテーションとは、一般病棟の医療スタッフからの精神科看護に関する専門的な相談に応じ、助言や支援を行うことです。リエゾン精神看護師は、患者の精神状態のアセスメント、精神症状への対処方法の提案、多職種連携の調整などを行います。
選択肢ごとの解説
- 1. 行動の制限に関する指示は、身体的・精神的な安全確保のため医師が行う医療行為であり、看護師にその指示権限はありません。リエゾン精神看護師も指示を出すことはできません。正しくは:行動の制限に関する指示は医師が行う。選びやすい理由:患者の安全確保という目的から、リエゾン精神看護師も関与するように見えるため。また、精神科領域では行動制限が検討されることがあるため。混同注意:医師の指示権限と看護師の裁量権。
- 2. 向精神薬の処方は、医師のみに許された医療行為です。看護師には処方権限はありません。正しくは:向精神薬の処方は医師が行う。選びやすい理由:リエゾン精神看護師が精神科の専門家であるため、薬物療法にも深く関与するように思えるため。混同注意:医師の処方権限と看護師の薬剤管理・服薬指導。
- 3. 他の診療科への転棟指示は、患者の病状や治療方針に基づいて医師が判断し指示するものです。看護師に転棟の指示権限はありません。正しくは:他の診療科への転棟指示は医師が行う。選びやすい理由:リエゾン精神看護師が患者の状況を全体的に把握しているため、最適な場所への移動を提案するように見えるため。また、病棟間の調整に関わるため。混同注意:医師の診療方針決定権と看護師の入退院・転棟調整業務。
- 4. 正解。コンサルテーションに対する対応は、リエゾン精神看護師の主要な役割の一つです。一般病棟のスタッフからの精神科看護に関する相談に応じ、専門的な視点から助言や支援を行います。選びやすい理由:リエゾン精神看護師の専門性と合致する役割であるため、容易に正しいと判断できる。混同注意:特になし。リエゾン精神看護師の定義そのものであるため。
国試ポイント
リエゾン精神看護師の役割と機能について理解すること。特に、精神科医療におけるコンサルテーション機能の重要性を把握すること。
混同注意
リエゾン精神看護師の役割と、医師や他のコメディカル(薬剤師、作業療法士など)の役割が混同されやすい。特に、指示権限の有無が重要な区別点となる。
次に同じ論点が出たら
リエゾン精神看護師の役割に関する問題が出た場合、直接的な医療行為や指示権限を伴うものは選択肢から除外し、コンサルテーション、アセスメント、調整、教育、家族支援といった間接的・支援的な役割に注目して判断する。
関連知識
リエゾン精神看護は、身体疾患を持つ患者の精神的苦痛の緩和、せん妄の予防と早期介入、自殺リスクのアセスメントと対応など多岐にわたる。チーム医療における精神科専門看護師の役割も関連知識として重要。