新生児聴覚スクリーニング検査で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
新生児聴覚スクリーニング検査は、外部の音や児の動きが検査結果に影響を与えるため、児が静かで落ち着いた状態、できれば睡眠中に行うのが最も正確な結果を得るための原則です。
選択肢ごとの解説
- 1. 空腹時ではなく、検査結果に影響が出ないように乳児が落ち着いた状態、具体的には睡眠中や授乳後に実施するのが望ましいとされています。空腹時は泣き出す可能性が高まり、正確な測定が困難になります。正しくは:授乳後や睡眠中に行う。
- 2. 正解。新生児聴覚スクリーニング検査は、音に対する脳幹の反応を測定するため、外部からの騒音や児の動き・泣き声が検査結果に大きく影響します。そのため、児が落ち着いて、できれば寝ている状態で行うのが最も正確な結果を得る上で重要です。正しくは:この記述は正しい。
- 3. タンデムマス法は、先天性代謝異常症のスクリーニング検査(新生児マススクリーニング)に用いられる方法であり、新生児聴覚スクリーニング検査とは全く異なる検査です。聴覚スクリーニングには、主に自動ABR(自動聴性脳幹反応検査)やOAE(耳音響放射検査)が用いられます。正しくは:自動ABRやOAEで行う。選びやすい理由:新生児期のスクリーニング検査である点から、タンデムマス法と混同しやすい。混同注意:新生児期に行われる様々なスクリーニング検査の名称と目的を混同しやすい。
- 4. 新生児聴覚スクリーニングは出生後24時間以内に行うことも可能ですが、多くの場合、生後3日~1週間頃の退院前に行われます。生後間もない時期(24時間以内)では、羊水が耳の中に残っていることがあり、正確な検査ができない可能性が高まります。正しくは:羊水の影響がない時期に行う(生後数日以降)。選びやすい理由:早期発見が重要であるため、できるだけ早く行うというイメージから選択肢として魅力的に映るかもしれない。混同注意:他の新生児期の検査(例:先天性代謝異常検査)の実施時期と混同しやすい。
国試ポイント
新生児聴覚スクリーニング検査の適切な実施条件と、他の新生児スクリーニング検査との区別について理解しているかが問われています。特に、検査方法(OAE/ABR)と実施環境(静かな状態)、および他の新生児スクリーニング(タンデムマス法)との混同を防ぐ知識が重要です。
混同注意
新生児期の他のスクリーニング検査(例:先天性代謝異常スクリーニング)の実施方法や時期。また、検査の原理と最適な実施環境に関する理解が曖昧だと誤った選択肢を選びやすい。
次に同じ論点が出たら
新生児期の各スクリーニング検査の目的、方法、適切な実施時期を比較して理解する。なぜその条件が必要なのか(例:静かな環境、空腹ではない)を生理学的根拠と関連付けて考える。
関連知識
新生児聴覚スクリーニングには主にOAE(耳音響放射検査)とABR(聴性脳幹反応検査)の2種類があり、OAEは蝸牛の機能、ABRは聴神経から脳幹の反応を評価します。検査の目的は難聴の早期発見・早期介入であり、乳幼児の言語発達に重要な影響を与えます。