ペースメーカー植込みの有無を事前に確認すべき検査はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
MRI検査は強力な磁場を使用するため、植え込み型心臓ペースメーカーやその他の金属製医療機器がある場合、機器の誤作動、損傷、発熱による組織損傷などのリスクがあります。そのため、MRI検査を実施する前に患者がペースメーカーを装着しているか否かを必ず確認する必要があります。近年はMRI対応型ペースメーカーも普及していますが、非対応型と区別し、適切な管理下で検査を行うためにも事前の確認は不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. 超音波検査はペースメーカーの有無を確認する主要な目的の検査ではありません。音波を利用するため、ペースメーカーがあっても検査自体は実施可能です。正しくは:ペースメーカーの植込みを確認する検査には該当しない。選びやすい理由:一般的な画像検査の一つであり、体内の状態を見るものなので、一見関連性があるように思えるかもしれませんが、ペースメーカーの確認が直接の目的ではないです。混同注意:他の一般的な画像診断モダリティと混同しやすい。
- 2. エックス線撮影は、ペースメーカー本体やリード線の位置を確認するのに有効な検査ですが、MRIのようにペースメーカーが禁忌となる検査ではありません。そのため、エックス線撮影自体を目的として、ペースメーカーの有無を事前に確認する必要性はMRIほど高くありません。正しくは:エックス線撮影はペースメーカーの確認に利用されるが、検査自体がペースメーカー禁忌ではないため、事前にペースメーカーの有無を確認すべき対象としては適切ではない。選びやすい理由:ペースメーカーはX線で写るので、その確認にX線撮影を用いることはあります。しかし、MRIのような絶対的禁忌ではないため、この設問の意図する「事前に確認すべき検査」には当たりません。混同注意:ペースメーカーの確認に用いられる検査と、ペースメーカーがあると実施できない検査との違いを混同しやすい。
- 3. 骨シンチグラフィは放射性同位元素を用いた核医学検査であり、骨の代謝状態を評価するものです。ペースメーカーの有無が検査の可否に直接影響を与えることは通常ありません。正しくは:ペースメーカーの植込みを確認する検査には該当しない。選びやすい理由:これも全身を評価する画像検査の一つですが、ペースメーカーとは直接関連がありません。混同注意:特殊な画像診断モダリティと、ペースメーカー禁忌の検査を混同しやすい。
- 4. 正解。MRI検査は強力な磁場と電波を利用するため、ペースメーカーが植え込まれている患者にとっては危険を伴う可能性があります。MRI対応型ペースメーカーでない限り、原則としてMRI検査は禁忌とされており、事前にペースメーカーの有無を必ず確認しなければならない重要な検査です。
国試ポイント
医療機器の安全性に関する知識、特に特定の検査が患者に装着されている医療機器に与える影響について問われます。MRIとペースメーカーの禁忌事項は頻出テーマです。
混同注意
ペースメーカーの植込み確認にX線撮影が用いられることは事実ですが、X線撮影自体がペースメーカーの有無を事前に確認しないと実施できない検査ではない、という点の区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、どの検査がどのような医療機器に対して禁忌や注意が必要か、その理由(磁場、X線、超音波など)と合わせて理解しているかを確認しましょう。特に頻出のMRIとペースメーカーの組み合わせは確実に押さえるべきです。
関連知識
MRIが禁忌となる医療機器には、ペースメーカーの他にも植込み型除細動器(ICD)、脳動脈瘤クリップ(一部)、人工内耳、金属製の義肢やインプラントの一部などがあります。また、MRI対応型(条件付きMRI対応)のペースメーカーやICDが開発されており、特定の条件を満たせばMRI検査が可能ですが、事前の詳細な確認と設定変更が必要です。