成人のグリセリン浣腸で肛門に挿入するチューブの深さはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
成人へのグリセリン浣腸では、チューブを直腸内に確実に挿入し、薬液が効果的に作用するよう、通常5〜6cmの深さで挿入します。この深さであれば、直腸粘膜を傷つけることなく、便意を促す刺激を適切に与えることができます。選択肢の中では5cmが最も適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 2cmではチューブが直腸まで到達せず、薬剤が漏れたり、十分な効果が得られない可能性があります。正しくは:成人のグリセリン浣腸のチューブ挿入深さは、通常5〜6cm程度が適切です。選びやすい理由:乳児の浣腸チューブ挿入深度として覚えている場合、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:乳児の浣腸チューブ挿入深度(2〜3cm)と混同しやすい選択肢です。
- 2. 正解。成人に対するグリセリン浣腸では、チューブの挿入深さは直腸に薬液が届き、効果を発揮できるよう5〜6cmが適切とされています。この深さであれば、直腸粘膜を傷つけるリスクも低く、安全に実施できます。
- 3. 12cmは成人に対するグリセリン浣腸の挿入深さとしては深すぎます。直腸S状結腸移行部やS状結腸を傷つけたり、穿孔のリスクを高める可能性があります。正しくは:浣腸チューブの挿入深さは直腸に達し、薬液が保持される程度が適切であり、通常5〜6cmです。選びやすい理由:下部消化管内視鏡検査や注腸造影のチューブ挿入深度と混同する可能性があります。混同注意:大腸内視鏡検査における挿入深度とは大きく異なります。浣腸は主に直腸内の刺激を目的とします。
- 4. 15cmは成人に対する浣腸の挿入深さとしては非常に深く、直腸やS状結腸への損傷、穿孔のリスクが著しく高まります。また、深すぎても薬液の拡散効果が特別に高まるわけではありません。正しくは:成人の浣腸チューブ挿入は、直腸の解剖学的構造を考慮し、安全な範囲である5〜6cmに留めるべきです。選びやすい理由:胃管挿入やカテーテル挿入の感覚と混同し、深く挿入する方が効果があると考えてしまうかもしれません。混同注意:消化器系の他の手技(胃管挿入など)と混同すると、不必要な深さまで挿入してしまう危険性があります。
国試ポイント
グリセリン浣腸の適切な手技、特にチューブの挿入深さに関する知識が問われています。対象(成人、小児、乳児)によって挿入深さが異なるため、それぞれの適切な深さを理解しておくことが重要です。
混同注意
乳児の浣腸チューブ挿入深度(2〜3cm)や、大腸内視鏡検査など、他の手技の挿入深度と混同しやすい点に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
グリセリン浣腸実施時に患者の状態(腹痛の有無、協力度)をアセスメントし、挿入深さや速度を調整できるか。
関連知識
浣腸の種類(グリセリン浣腸、オイル浣腸など)、目的(排便促進、検査前処置など)、禁忌事項(急性腹症、腸閉塞など)、体位(左側臥位)、浣腸液の温度(37〜40℃)、実施時の注意点(腹痛、めまい、意識レベルの変化など)